マルクスは死んだのに死んでいない

雑感

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午前中は紀の川市で会議。会議の帰りにお昼のお弁当を買いに粉河の松源に立ち寄った。車の中から散髪屋さんに電話を入れて、予約を取って午後は散髪屋さんに行った。

娘から会議の途中電話があった。「マルクス主義は本当に崩壊したのか。新自由主義のはびこる社会、マルクスの思想をどう生かすのか」という設問だった。「何か良い本はないの」というので、不破哲三さんを紹介した。
会議の後、もう一度電話して「マルクスが明らかにしたのは資本主義経済のメカニズムであって、社会主義についてではない。その意味ではマルクスは全く死んでいない。もうとっくに死んでいるのにマルクスは死んでいない。資本主義が続く限りマルクスは死なない」ということを伝えた。

新自由主義というのは、資本主義が安定的に発展する要因にもなった安全装置である労働法制と社会保障を破壊して、資本主義的な競争をもう一度行うというものだった。この方向に舵を切るということは、安全装置がなかった資本主義に戻る、しかもさらに世界的規模になった巨大な資本主義をマルクスが分析した時代に戻すようなものだった。ソ連の崩壊によって、マルクスは死んだ、マルクス主義は死んだと思った人は多かったのに、それから30年近くが経って、マルクスの指摘した資本主義の矛盾が噴き出してきた。死んだはずのマルクスが、生き生きとよみがえってきた。科学的な分析によって成り立っていた資本論が、まるで現代を分析する予言の書のように力を発揮している。

ぼくたちの子ども時代、1999年7の月に大魔王が空から降りてくるとまことしやかに書かれたノストラダムスの予言の書がはやっていたが、根拠のない未来論は、1999年7月が過ぎた中で急速に消えていった。科学的な分析の書であった資本論は、マルクスの死後137年も経っているのに、現代を読み解く力をもって復活している。


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Posted by 東芝 弘明