雑感,文学

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「日本語の文章って、こんなにも美しいものだったのでしょうか」 そう感じた。 言葉によって音楽が表現できるなんて考えたこともなかったのに、この人は言葉で音楽を表現していた。物語を読み終えた次のページに「謝辞」という短い文章があり、「そして私のピアノを四十五年に渡 ...

雑感,文学,文化

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萩尾望都さんの本が赤旗日刊紙の日曜日の本欄で紹介されていたので、AmazonのサイトをiPhoneで開いて、書評を読みながら購入した。本のタイトルは『私の少女漫画講義』。この本には、イタリアのボローニャの大学で行われた少女漫画の歴史をひもといた講義が収録されて ...

雑感,文学

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心惹かれる小説を読むと、自分の行動をもう一人の自分が見ていて、描写しているような感覚が生まれる。体を動かすたびに文章がその状況を描写する。文章を書くとしばらくは自分の書く文章のトーンがその作家と似てくる。それはほんの一時的なものだが、こういうことを積み重ねてい ...

文学

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嫁さんと2人でエバグリーンに買い物に行ったときに、何気なく雑誌コーナーに立った。一番前列の下段の端に文藝春秋9月号という分厚い雑誌があった。「芥川賞発表受賞作全文掲載」という赤字で印字された文字が、文藝春秋という題字の下にあった。レジに並ぶとスーパーのビニール ...

雑感,文学

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民主文学9月号に掲載された須藤みゆきさんの「二十六年目の夏」を読んだ。今回の短編を読んで、なぜぼくがこの人の作品に心惹かれてきたのか、分かったような気持ちになった。父を小さい時に亡くし、母を高校2年で亡くしたぼくたち3人の兄弟妹(きょうだい)の境遇と須藤さんが ...

文学

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「お父さん、読んでみてよ」 手渡された本は、重松清さんの『十字架』という文庫本だった。 この本は、娘が夏休みの読書感想文のテーマに選んだ小説だった。物語は、中学2年生のフジシュンが、3人がかりのいじめの末に自殺するところから始まっていた。死んだ子どもが残した遺 ...

文学

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乙部宗徳さんに、Facebookで2014年7月号の「民主文学」に久野通弘さんの「いま、文学ができること」という評論があることを紹介していただいた。自分の家の本棚から7月号を引っ張り出してきて、読んでいると、須藤みゆきさんは、2013年1月から5月まで「月の舞 ...

雑感,文学

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ひきつづき須藤みゆきさんの小説を読んだ。「新月前夜」「義父のかばん」「秋ゆく街で」の3作。 今は「ミドリの願い」を読んでいる途中だ。 小説は、フィクションで成り立っている。須藤さんは、同じようなテーマの作品を、何かを吐き出すように、しかし渾身の力を込めて書き連 ...

雑感,文学

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1986年12月3日の民青新聞に載った詩は「かあさん」だった。選者だった門倉さとしさんは、2009年に亡くなられた。数年間というわずかな期間だったが、投稿した詩を読んでいただき、講評していただいたことに感謝している。当時のぼくは、一人で暮らしていることへの寂し ...

文学

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「好きな作家は?」 役場で色々な人にこんな質問を投げかけてみた。 「ごめんなさい、あんまり本を読まないんです」 「乱読なんで、誰がというのはないです」 「ここ1年半ぐらい、時代小説ばかり読んでます。本には結構お金使ってますよ」 あんまり本を読まないという反応が ...