「レッドクロス」をもう一度観た

今日は9条連絡会の取り組み。会員だけの少人数でドラマ『レッドクロス 女たちの赤紙』を観た。このドラマは2015年8月1日、2日に二夜連続で放映されたTBSの特別企画だった。主役は松嶋菜々子(中川希代)さん、夫役は西島秀俊(中川亘)さん。このドラマは、ぼくの人生の中でも忘れがたい思い出になっている。
ぼくは、11年ぶりにドラマを見た。ストーリーの流れを知っているので、驚きの連続ということではなかったが、やはり涙なしでは見られなかった。見た人は10数人だった。ぼく以外は、このドラマを初めて観ることとなった。波瀾万丈のストーリー展開は、重くいものだったが、見る人を釘付けにした。
赤十字の従軍看護婦である松嶋菜々子さんと軍医の笑福亭鶴瓶さんの姿が印象深い。
このドラマはフィクションだが、日本赤十字が全面的に協力している。ドラマに描かれているのは、中国戦線に従事した従軍看護婦が、体験した数々の事実を踏まえたものだっただろう。ぼくの知人の人(70歳を超えているだろうか)の母親は従軍看護婦で、日本に帰ってきたのは1957年だったと言っていた。多くの従軍看護婦の歴史の詰まった作品だったと思われる。
中国でどうして残留孤児の人々が生き延び、肉親を探していたのかが分かるものにもなっていた。中国人の優しさと中国共産党の理想、その機械的な思想の醜さと怖さの両面が描かれ、中国共産党の思想に染まる人、染まらない人の両方が描かれていた。
日本に帰って、朝鮮戦争で負傷した兵士の看護に当たる病院で希代は、アメリカの軍人に「私たちは中国共産党に命を救われました」と言った。中国共産党は、従軍した医師と看護婦を対等の同志として扱った中で、命を救われたのは事実だった。それを真っ直ぐに受け止めた希代は、戦場で分け隔てなく負傷者を助けることを貫こうとした人だった。
2回目の視聴をして、看護婦長の中島ひろ子(髙木志津)さんが、過酷な従軍看護婦の体験を胸の中に折り畳んで、後に続く後輩たちに、ありもしない理想を語り、若者の背中を押しながら、自らはずっと戦場の看護婦として生きていた姿に胸が打たれた。この人も揺るがない生き方をした人に見えた。ソ連兵の銃弾に倒れ命を失ったことが、痛々しかった。
ドラマに貫かれていた縦糸のひとつは、生き別れになった母と子の物語。もう一つの縦糸は、赤十字の分け隔てなく負傷者を助けるという信念がどうなったかを描くものだった。「戦場はそんな甘いもんじゃねえ」と言った希代のじっちゃん(山﨑努)の言葉が、従軍看護婦を翻弄していく物語でもあった。
多くの人に観てほしいドラマだと思います。








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