「ごめんなさい」と「お許しください」の違い
「ごめんなさい」と「お許しください」
意味の違いはどうかと検索してみても同じような意味が出てくる。どちらの言葉にも「容赦」という言葉が説明にある。
しかし、どうも語感が違う。
ネットで検索してみると「ごめんなさい」には、自分の過ちに対して反省して、自分の態度を直そうとする気持ちだという説明があり、「お許しください」には、よく反省しているので、どうかあなたのお気持ちを変えていただきませんか。というような意味があると出てきた。
この説明を見ていて思いついたことがある。
封建時代、自分の決定的な過ちをお殿様の前で報告をした場合、「お許しください」となる。この言葉には、私が犯した過ちは許されないと思いますが、どうか命だけはお取りになりませぬよう、切にお願い致します、というような「命乞い」が含まれていそうだ。
「命だけはお助けください。どうかお許しください」というように。
「お許しください」は、殺生与奪権を握っている権力者に対する命乞いが含まれているのではないだろうか。
「ごめんなさい」には、そこまでの必死さと緊迫感がないかも知れない。
「お許しください」という言葉が、絶対的な権力者がいなくなった現代はどうだろう。「謝ってのだから許してほしい」という気持ちがありそうだ。「ごめんなさい」の方が誤りを認めて、許しも請わないでひたすらお詫びするような感じがある。
言葉というもの。時代の変遷とともに意味が変わってくるのかも知れない。
ディスカッション
コメント一覧
はい❗言語は必ずその運命を辿ります。若者が「やばい」とよく使いますが、本来の意味と違うものですよね。しかし多数が使いだすと市民権を得ますから…善し悪しは別として昔からこの流れは続いているんだと思います。
塩崎さん、初めまして。世の中はどんどん変化していますから、言葉も変化して行くんですね。