Windows7かWindows8.1か
MacBookProにインストールするWindows7を購入した。これは、bootcamp用のWindowsOSになる。Macは、WindowsとMacを切り替えて使うパソコンにできる。最速のMacは、最速のWindowsマシンにもなるということだ。
新しいMacBookProに替えると、32ビット版のWindows7がインストールできなくなった。インストールするためには、64ビット版が必要になる。Windows8.1にするか、Windows7にするか迷い、役場の職員に聞いて、7を選択した。意見を踏まえるとPCにタッチパネルは必要ないということになった。
Windowsは、アップルが引き起こしたタブレットの波に押されて、PCをもタブレット化しようとしているのだろうか。タブレットの波を作りだしたAppleは、現在のところ、MacOSX(Mavericks)とiosについては、親和性を強化しながらも、明確な違いをもったままにしており、PCのタッチパネル化には移行していない。
PCのタッチパネル化は、力業のように感じる。キーボードという使い慣れた入力装置とマウスがあるなかで、タッチパネル化がどれだけの役割をはたすのだろうか。携帯性の高いタブレットだからこそタッチパネルがいいのであって、タッチパネルが、細かい操作のできるマウスに勝るものではない。
指先で操作するタッチパネルは、細かな操作になかなか向かない。矢印キーは、細かなポイントを指定できるが、指先は矢印キーより遙かに太いので、小さなポイントを指し示しにくい。どうしてもずれてしまう。反応も、タッチパネルは遅い。画面のスクロールは速くても、入力ミスを訂正するためのタッチパネル操作に移ると、文字上にカーソル移動するのに少し時間がかかってしまう。この時も指先は太いので、ポイントを正確に指定できないことが多い。
操作性のスピードアップと正確さを高めるという作業には、おそらくかなりの時間がかかるのではないだろうか。
このような状態なので、PCをタッチパネルに移行するのには、かなり無理がある。タブレットの方は、PCと比較すると、機能をかなり削ぎ落としたパソコンでしかない。性能差を比較すると、ノート型パソコンの代わりの仕事をすべてタブレットでまかなえるものではない。
タブレットであるAppleのiPadは、ファイル管理という概念を持ち込まなかった。これは卓見だと思っている。パソコンと同じファイル管理を持ち込むと、操作の誤りによって、重要なファイルを消してしまったり、壊す可能性が出てくる。誰でも使えて、堅牢なシステムを作るためには、ファイルレベルの操作をクローズにする必要がある。──おそらくAppleはそう考えて、iPadを作った。誰もが簡単に自由に使えて、操作によって壊れることのない手軽なコンピューター。これがiPadだった。
Appleは、タブレット上でファイルを扱うために、クラウド上にファイルを置いて、MacとiPadでファイルを共有するという方法を採用した。これで、いくつかのソフトは、タブレット上でもPC上でも同じファイルを操作できるようになり、どこでも作業ができるようになった。この方法であれば、どんな操作の仕方をしても、タブレットのファイル構造を壊すことはない。
携帯のアンドロイドの方は、ファイルのようなものを見せている。それを徹底的にカスタマイズできるようにはしていないが、パソコンと同じような構造を持ち込んでいるので、堅牢性がどうしても犠牲になる。自由度の高いAndroidという表現があるけれど、ファイル構造にアクセスできるということは、ウイルスへの感染の危険性が高まり、Windowsと同じように、使い込むと反応が遅くなる可能性が高くなるように思える。
Appleのiosは、完全にosのシステムにはアクセスできないように作っており、ios上でソフトを使うだけの機械にしているのは、深い考え方に根ざしているのではないだろうか。
ただ、Androidは、日本語との親和性が高く、手書き入力をテキスト文字に変換するような機能がある。インプットメソッドをカスタマイズできる機能はiPhoneよりいい。
Windows8.1でPCにタッチパネルを採用したのは、本当に吉となる判断だったんだろうか。おそらく、その答えは、これから数年間で出るに違いない。