ホワイトボードが到着した

雑感,出来事

月曜日にホワイトボードが事務所に届いたので、午後からの会議に間に合った。会議でみんなの発言を書き出して、議論が深まるように役立てている。発言は、しっかり聞いていないと全て消えて行くので、メモして書き出すようにしている。そうするとボードに書き出されたメモを見ながら議論を深めることができる。ホーロー製のホワイトボードは、少し光を反射してテカる感じがあるけれど、書いたものを綺麗に消すことができるので安心感がある。21300円台のホワイトボードがいいのかどうか、少し心配だったが、まあまあの出来映えだと思ってる。一点、ボードの右下に傷というかへこみとひび割れを発見した。配達途中の傷なのか、それともコンポ作業時のものなのか、生産過程での物なのかは判別しないが、返品して交換してもらうのも面倒くさいので、そのまま使用することにした。
どのようにすれば、会議が効率的に、しかも議論を建設的に深めることができるのか、研究している。ホワイトボードは、会議を効率的に進めるためには、欠かせないアイテムだ。ホワイトボードの重要性は、ファシリテーションの関係本には必ず書かれている。

もう少しファシリテーションについて書いておこう。
関係本には、ファシリテーションの技法について、いろいろ書いているが、一番役に立ったのは、『世界で一番やさしい会議の教科書』だ。この本が今まで読んだ中で一番実際の会議に生かせるという感じがした。
他の本では、フレームワークなどについて細かく書いているものがあったが、こういうもののいくつかは、実際の会議でも取り入れやすく簡単に実行に移せるが、中には会議参加者全員が、フレームワークの効能を理解していないと実行できないようなものもある。現実に解決したい問題があり、会議で何とかしたいと思っているときに、フレームワークを使って会議を進めることなど、ほとんどできない。『世界で一番やさしい会議の教科書』では、隠れファシリテーターから始まって、ファシリテーターを自覚して会議を進行する話へと続いていくが、フレームワークなどは実際の会議ではなかなか使えないとしている。

ファシリテーションの研究とか、研修でテーマを決めて議論をするという場合には、みんなが会議に積極的に参加しようとしているし、ファシリテーションの技法を学ぼうとしているので、フレームワークを積極的に活用できるのだが、日常の会議では、解決しなければならない課題や案件があるので、日常の会議形式を崩して、新しい手法で会議を試しに進めてみようということにはなりにくい。
問題点を列挙するとか、よかった点と悪かった点を全部出して考えるとかいう作業を今から行おうというようなことであれば、実際の会議で実行できるし、その中から論点を絞って議論するということもできる。一緒にイベントに取り組んで、イベントのよかった点と悪かった点を出し合って総括するような会議というのは、運営しやすいだろう。

目の前にある困難な課題に挑戦するために、計画を立てたり、検討したりする場合の方が会議は難しい。まだ実現していない未来をどう変えるのかという話には、不確定な要素がたくさんあるので、何をどうするのかというのは、どうしても試行錯誤が伴うものになる。こういう場合は、参加者がどのような意識で会議に参加してくるのか。何を疑問や不安に思っているのか、そういうことにかみあうような会議の準備の仕方が決定的に重要になる。
そういうことを教えてくれたのが『世界で一番やさしい会議の教科書』だった。
会議に必要なのは、徹底した民主主義。一人ひとりの力を引き出すためには、一人ひとりを大切にするということが大事になる。個人の尊厳を守り尊重した上で、全員が会議に参加できるようにする。会議では建前と本音が分離していることをよく考えて、ネガティブな意見も含めて出し合えるような状況を作る必要がある。相手の人格を否定するような発言を見逃すことはできないが、このような発言については、どう対処すればいいのか。これはもう少し研究する必要があるだろう。

相手の人格攻撃に対して、議会は全部そういう問題をきちんと裁けるように仕組みが出来上がっている。議会では、そういう発言は、発言の取り消しとお詫びという形で決着を付けることができるように制度が整っている。議員と自治体当局は、議会の品位を汚すような発言や侮辱的な発言については、してはならないという前提があり、基本的には、このルールが守られて会議を運営している。普通の会議では、こういう発言を裁く仕組みがないので、人格攻撃が出てきたら大変な事態になる。

ルールがないところで、人格攻撃的発言が出たら、謝らない、取り消さないというようになって、収拾がつかなくなることが起こる。ネット上でも同じことがいえる。議会では、発言が不適切であったかどうかは、議会運営委員会が決める。本人が抵抗してもほとんどの場合は、本人が認めて決着がつく。
ぼくのブログでは、人格攻撃を禁じている。その判断は管理者である東芝弘明が判断するようにしている。できる限りコメントを削除するということはしたくないので、ほとんどのコメントについては、削除したことはないのだが、今までで1人だけ、ぼくのブログへの入室を禁止した事例がある。ぼくのブログのコメントルールには、「誹謗中傷及び人格攻撃を含むコメントだと判断した場合、コメントが管理者以外を対象とするものであっても削除します」という規定がある。これは、通常の会議でも考えなければならないことの一つかも知れない。

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Posted by 東芝 弘明