ちょっと待って

雑感

案の定、ビラについては、かなり多くの直しが入ってきた。橋本市の水道料金の値上げの原因は、会計の赤字、黒字に問題がある訳ではなく、会計が黒字なのにものすごく大幅な値上げをしようとしているところに根本問題があるということだ。しかも、今回の値上げは、引き続き値上げをするところに特徴がある。橋本市の値上げは、黒字なのに大幅値上げをおこない、さらに数年後にはまた値上げしたいというものだ。
こうなっている最大の原因は、施設の再構築計画にある。市の水道施設を全部1回更新するためにはどれだけの費用が必要なのかという観点から市が計画を立てたら1000億円を超えた。あまりにも膨大な計画なので人口減少も加味してダウンサイジングすると930億円になった。
しかし、この計画は100年を超える計画だ。現在の費用で計算すると930億円になったというものだが、1世紀を超える計画を立て、当面50年間の建設計画に区切って、それを実行に移そうとしている。

「ちょっと待って」
といいたくなるような計画だ。県内の自治体でもこういう再構築の試算は行っているが、いまのところこの計画に基づいて再構築を実行に移そうとしている自治体はまだ見あたらない。
なぜ「ちょっと待って」なのか。
今までの水道の設備投資は、自分の資産と財政力を見つめながら、だましだまし建設してきたところに特徴がある。だから長い間、古い古い石綿管を残しつつ水道を維持管理してきたのだ。施設を全部再構築するためにどれだけの費用が必要なのかというような観点で水道の維持管理の計画を立てたことはない。
橋本市は、この新しいことを、真面目に真剣に実行に移したいということだ。

それが今回の値上げに繋がっている。住民の生活実態は全く顧みられず、水道の再構築計画だけで値上げが検討されている。したがって県内一高い水道料金になっても平気ということになっている。
この計画を実行に移すために「水道料金は赤字」だと主張しながらこれを行おうとしている。市民には本当のことが伝わっていない。
こういうやり方に異論を唱えているということだ。

日本の公共投資。今ある施設、構造物を人口減少を加味しながら再構築する計画を立てたらどうなるだろうか。お金がいくらあっても足らないということが答えだろう。日本の経済力がもっとあって、税収も大きかった時代に造られたものもある。トンネルの劣化、橋の劣化などたくさんの課題をどうすればいいのか、頭を悩ませながら日本社会が進んでいる中で、水道を再構築する計画を立てさせ、そのための費用を確保する。それを全部住民負担でまかなうというのは、問題の立て方がおかしいと言わざるを得ない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明