MacBookPro 復活

出来事,Mac

ららぽーとのカメラのキタムラから、MacBookProの修理が完了して、Macが戻ってきたという電話が入った。担当になっていただいたHさんとはすっかり親しくなった。夕方から修理がすんだMacを取りに行くことにした。

郵便局に郵送の「赤旗日曜版」を出しに行ってからららぽーとに向かった。ららぽーとの駐車場に入り車から降りたところでちょうど30分だった。地下駐車場のCから1階に昇るとカメラのキタムラのある3階へと続くエスカレーターだったので、車を止めた地点がドンピシャリだった。3階のカメラのキタムラに行き、ベンチ型のソファーに座って待っているとHさんが現れた。

「今回はお世話になりました」
「いいえ、こちらこそ」
Hさんは恐縮した面持ちだった。なにせ10万2300円の修理代だから僕にとっても大修理ということになった。
「4つのポートとロジックボードを交換しました。ロジックボードにSSDがくっついているのでSSDも新しくなったのでデータがすべて消えました」
「SSDもロジックボードにくっついているんですか」
「そうなんです。最近は全部くっつくようになってきていますね。新しいのは(MacBookPro)、キーボードの裏にバッテリーもロジックボードもSSDも張り付くようになっています。バッテリーの交換がかなり面倒ですね」
データがすべて消滅するのは覚悟していたが、全部新しくなったので新品に近くなった。

「今回は、4つのポートとロジックボードを交換しています。この修理のシートにそのことが書かれています。蓋を閉めてもスリープしない問題も解決できていることを確認しています」

Hさんからも尋ねてきた。
「MacBookProの中古は高いんですね。20万円もするんですか」
「どうも2016年以前のものが多くて、まだ2017年製はあまりないみたいです。2017年製は20万を超えていると思います。だから直してもいいかなと思いまして。でも高いですよね」
「どうもすいません」
Hさんは申し訳ないという感じで言った。

「Apple careは1万円ぐらいで3年間ですね。でも有料修理なんでしょう。今後は入ったほうがいいですね」
「このケースだと無料だった可能性があります」
「そうなんですか」
「ポートもロジックボードも綺麗でした。見た目どこも悪いところはなかったですよ。ショートもしていませんし。ファンにもほこりは溜まっていませんでした。ファンは中の熱を外に吐き出しているだけですから埃を吸い込むようなことにはならないんですが、びっしり埃が詰まって、こんなんでファンが回るんかなというようなことがありますが、ほんと綺麗でした。自然に劣化して壊れた可能性もあります」
2年で壊れるというのは、買った個体がハズレだったということなのか。

「SSDは劣化しないんですか」
「基本的にはそうだと思います。しかしデータは、削除しても消えているように見えて消えていないんです。0と1が別々のところに置かれてデータとしては認識しないんですが、ほんとは消えていません。使っているとゴミのようなものがたまってきます。Macにはデフラグのようなのはないので、溜まってくるとフォーマットしてまたタイムマシーンで戻すようにすることですね。タイムマシーンは、ゴミのようなものは取り除かれて保存されているので、タイムマシーンから復元するとゴミのようなものはなくなります」
「Windowsは使っているとスピードが遅くなるのはどうしてですか」
「メモリにゴミのようなものが溜まってきて、動きが遅くなるのだと思います」
「Macはそうならないですよね」
「そうですね。Macはまとまってデータが存在しているので遅くはならないみたいです」
「Mac Cleanみたいなソフトは何をしているんでしょうか」
「実行したらSSDの容量が増えるので何かをしているんでしょうね」

こういう話だった。
「お世話になりました。また何かあればよろしくお願いします」
「何度もここに修理に来るというのは、ない方がいいですよ。来なくてもいいようにと願っています」
Hさんはそう言った。

手続きを済ませて、MacBookProを鞄に入れ、カメラのキタムラを出た。ららぽーとの3階にはフードコートがある。パンケーキのお店があったのでコーヒーとパンケーキを注文し、「人の心を動かす傾聴のコツ」という本を読んだ。この本は金田諦應(かねだ たいおう)という曹洞宗の住職さんが書いた本だ。傾聴ということの本質がわかりやすく書かれているので面白い。読みながらいい本を買ったと思った。

本から学んだことを実際にどう生かすのか。これはなかなか難しい。ファシリテーターの本を読んでそれを実践に生かすためには、講座に参加して、実際に体験を通じて実践的な訓練をしないと身につかないことが多いだろう。講座に参加しないで独学で学んだことを身につけるためには、自分の経験や実践をたえず点検して、学んだことが生かされているかどうか、どこをどう変えればいいのか、考えながら実行する必要がある。読んでは実践し、さらに読むというような繰り返しが必要なのと、違う本も読んで多角的に学びを捉え直すことが必要になる。
傾聴というのもかなり実践するのは難しそうだ。この前読んだ1分間スピーチの本も、自分のスピーチに生かすのはかなり難しい。読んだことは時間が経てば忘れてしまう。忘れないようにするためには学んだことを頭に置いて、実際にやってみることだ。1分間スピーチの本で印象に残った最大のものは、スピーチもコミュニケーションの一つの方法だということだ。人前に立って挨拶をして、聴衆を見て語る中で聴衆の反応を受け止めて、言葉で返すということを繰り返していけば、スピーチを通じて会話が成り立つような感じがする。これは実際にできそうだと思い始めている。

一般質問を100回以上繰り返し、数多くの質疑を行ってきたので、相手の反応を見ながら対応することはできるだろうなと思い始めている。スピーチはコミュニケーション。質問も質疑もコミュニケーション。この観点を学べただけでも収穫は大きかった。

7時にららぽーとを出て、事務所に着いたのが7時29分だった。MacBookProの復元は明日の作業になる。直ってくるまでの間、Apple IDでログインしてデータを使っていたので、今度はデータの復元はしないでおこうと思っている。


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Posted by 東芝 弘明