MacOS Catalinaへ移行した

出来事,Mac

MacOS Catalina(カタリナ)をインストールした。今までインストールしなかった最大の理由は、32ビットで作られたソフトが一切動かなくなることだった。今回インストールを決意したので、20個近くのソフトが使えなくなった。中には金額の張るソフトもあった。64ビットで作られたソフトのみ使用できるというのは、時代の要請でもあるだろう。

Appleは、ハードの会社としてデバイスを動かすためにOSを作ってきた。マイクロソフトはソフトを制作する会社だが、Appleとは基本的なスタンスが全く違う。デバイスを作って販売することが中心の会社であるAppleは、ある時期からOSを無料配布し始めた。このことによって、新OSへの移行のハードルは極めて低くなった。OSに価格を設定していると移行しない人が大量に生まれ、そのOSが普及すればするほど新OSに移行しない人々が生まれてしまう。WindowsのXPはそういう状況になった。マイクロソフトはいつまでも古いOSのサポートを継続しなければならなくなり、OSが古いまま幅広く活用されることによって、OSの土台の上で動くソフトも古いままでいいということになった。

Appleは、こういう状況を克服するためにOSの無償配布に踏み切った。この判断はハード的なデバイスを売る会社ならではのものだった。革新的な技術の発展を徹底的に実行できる土台は、OSの無償配布にある。
Appleは、MacでもiPhone、iPadでも新しい技術を導入するのに、ためらいのない会社だと思う。どれだけ新しい接続端子を買わされたか。マウスを作り光学ドライブを搭載したのもAppleだったが、新しい技術が古くなるといとも簡単に自らが導入した資産を捨ててきた。この姿勢がAppleを過去の資産にとらわれない、いつの時期にも革新を実現できる会社にしてきた。

今回のCatalinaは、8.16ギガのファイルをダウンロードしてOSをインストールするようになっていたが、自宅でインストールするのに必要だった時間は10分程度だった。32ビットのソフトを使えなくし64ビットだけにしたのは、それだけでかなり大きな変化だろう。過去との決別がここにはある。インストールしてみても、ほとんど仕事上の変化はみられない。しかし、内部上の進化はかなり大きいのではないだろうか。


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Posted by 東芝 弘明