6月議会始まる 2005年6月8日(水)

かつらぎ町議会

「お父さん、起きてもた」
ネムタ目で顔を上げると娘が服を着替えて枕元まで歩いてきた。
1階のリビングはまだ薄暗かった。時計を見ると5時40分を指していた。
「まだ、5時40分やで。早すぎるやんか」
「起きてもたんよ」
一度目が覚めると夜まで眠くならないのが娘の特徴だ。
妻が起きてくるまでまだ50分もある。
DVDの電源を入れて、「アイロボット」を見ることにした。
2人でいっしょに掛け布団にくるまって映画を見た。映画を見ながら意味が分からない場面が出てくると質問が飛び出す。
6時を過ぎた頃にパンとヨーグルトを出してあげた。
娘は、7時10分前には、歯磨きも終えて、学校に行く準備がすべて整ったようだ。
今日は6月議会の本会議初日。提案説明が午前中おこなわれた。人事異動があったので、6月議会から新顔の課長が答弁席に座っていた。
「お手柔らかに」
そういう声がかかってきた。
午後、議員全員協議会が開催された。
し尿汲み取りの許可業者に対して、公共料金を設定することはできないという見解が厚生労働省からも出ている中で条例を廃止しなければならないという説明があった。
繰り越し明許をおこなって繰り越した建設工事が、執行できなくなったということで起債を変換するという話があり、説明があった。
九度山の母子寮の建設分担金について、3月議会で予算を取り下げていたが、かつらぎ町だけ分担金を納めていないという状況になり、再上程したいという相談があった。
この件について、和歌山県は、建設補助金をカットするといい、一部事務組合は、カットされた建設補助金を起債に全額上積みするという話だった。しかし、自由自在に起債を増やすことはできない。補助事業の申請も、起債の許可もすべて県による国への申請があって初めて実現するものだ。県が補助金をカットした時点で、事業申請もおこなわれないと考えるのが一般的だと思う。
それに、補助事業のなかで認められる起債の範囲(比率)は事業ごとに決まっているので、市町村や事務組合の裁量で自在に増やすことはできない。しかも起債の許可は、10万円単位なのに千円単位で財源内訳が示されている。

これはおかしい。

もしかしたら、一部事務組合は、県と相談せず、ルールも十分理解しないで、財源内訳の資料を作っている可能性がある。
国庫補助と起債が認められないかも知れない。そうなったら5億5000万円の建設費のすべてを伊都郡と橋本市の自治体が、現金で負担し合わなければならなくなる。これは最悪の事態だ。
管理者を受け持っている九度山町の場合、こういう乱暴なことが起こりうるから恐い。
県に問い合わせる必要がある。
議員で話し合ったところ、再上程を認めるという話にはならなかった。当然だと思う。
この話が終わりにさしかかった頃、町長から配布された文書を見ると、競争試験も公募もおこなわず採用した人事問題について、管理者には責任はない、施設長には厳重注意するということで合意がなされていることも判明した。これも驚きだった。
地方自治体であれば絶対に通らないことが、伊都郡と橋本市の首長で構成され、運営されている事務組合では、ナアナアでまかり通る。
住民の目が届かないところは、水の流れない水槽のようだ。ぐるぐる回っている内にくさいにおいが漂ってくる。


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Posted by 東芝 弘明