マイナンバーカードの紐付け

出来事,かつらぎ

行政懇談会参加2日目。今日は笠田東1と2の自治区の懇談会。今日も役場の職員の参加者が多い。住民は思ったよりも少ない。昨日は9時前に終わったが、今日は9時10分頃の終了となった。マイナンバーの紐付け間違いの質問も出た。
「マイナポータルに入れる人は、自分と紐付いている情報の誤りは発見できるが、マイナポータルに入れない人は、誤った紐付け情報があっても分からない。役場もマイナポータルを見ることができない」
説明はこういうものだった。
ぼくはここにマイナンバーカードの構造的な欠陥があると思っている。今後紐付けられる情報はさらに拡大していく。全国各地にあるデータが、共通番号によって紐付けられる。国がデータを一元管理する訳ではない。
国は勢い余って、健康保険証を廃止する法案を出している。これによって、病院に通う人は、必ずマイナンバーを持ち歩かなければならなくなる。そうしないと薬局で薬の処方ができないという時代が目の前に立ち上りつつある。

マイナンバーカードが便利に活用されるようになればなるほど、カードリーダーによる読み取りと紐付けということになる。紐付けは、全国各地の端末での手入力になる。すべての膨大な手作業が、完璧に間違いなしに行われる保証はどこにもないし、エラーが発生したらすぐに解消される保証もない。便利になるほどエラーは起こると思っていた方がいい。
国が責任をもって全てを管理できないので、デジタル庁は、責任を負わない仕組みまで作っている。こういうシステムなのに、政府は、利便性を押し出して安全を振り撒いてきた。極めて無責任だ。

カードリーダーにさして、暗証番号を入力するか、顔認証しないとカードの紐付け情報は確認できない。こんな便利でかつ不便なことはない。いつも「開けごま」と言わないと扉が開かず、個人の確認ができない時代が目の前に現れつつある。健康保険証はカードリーダーなんか必要なかった。免許証も渡せば警官がその場で確認できた。全部、カードリーダーというハードルがある。読み取れなかったらそれだけでトラブルになる。
これがどれだけ多くの問題を孕むのか。本人確認の紹介はマイナンバーカードだけ。今はマイナンバーカードの提示だけで本人確認完了ということだが、偽造カードが作られると、本物かどうかを見分けるためには読み取りが必要になる。
免許証の偽造が少ないのは、警察官に提示すると紹介をかけられるケースがあるからだろう。そうなったらたちまち偽免許証を持っている人は、警察署で徹底的に調べられる。
マイナンバーカードは、紐付けが広がると本人確認でさえ読み取らせてくださいということになる。免許証なら見せれば済んだのに、マイナンバーカードは、見せれば済むという領域を超えてしまうのではないだろうか。

そういえば、ぼくのETCカード、読み取り機械で読むと何度もエラーが発生するようになってしまった。カードの汚れなのか、読み取り機械の不具合なのか。
「カード、読み取りエラーが起こらないかな」
こういうことも含め、心配事が増えるのは間違いない。


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出来事,かつらぎ

Posted by 東芝 弘明