「憲法違反の安保法制に反対する7・12和歌山大集会&パレード」

出来事

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「憲法違反の安保法制に反対する7・12和歌山大集会&パレード」が、和歌山城の西の丸公園で午後3時から開催された。主催は和歌山弁護士会。和歌山県の弁護士がこぞって違憲の安保法制反対を表明している。
戦争しない国として子どもや次の世代にバトンタッチするために、立場の違いを超えて人々が声を上げ始めている。
今日かざしたプラカードの中に、地方自治体の職員が、「もう2度と赤紙を配りたくない」というものがあった。

公務員のみなさんにも心から訴えたい。
公務員は、現在の憲法に宣誓して公務員になっている。今起こっているのは、できもしない解釈改憲で憲法と憲法9条を踏みにじって、自衛隊を戦場に出そうとしていることだ。公務員は、こういう暴挙を許してはならない。全国の公務員は、内閣総理大臣に対し、「私たちは憲法を守る。総理大臣も憲法を守れ、それがあなたの義務ではないか」と声を上げなければならない。
声を出すのは勇気がいるが、公務員が憲法を守る先頭に立つべき位置にあることは明らかだ。法案が憲法違反かどうか分からないなどと逃げてはいけない。国民に対し責任を負う公務員であるのであれば、国の命運がかかる戦争問題が浮上した時には、断固として憲法を守り国民の命を守る立場に立って、反対運動に立ち上がるべきだろう。
労働組合は、今こそ勇気と確信をもって、戦いに立ち上がってほしい。

首長は政治家。彼らは特別地方公務員なので政治的な自由が与えられているので、憲法を守らないという態度を取ることも原理的にできる。それは、同時に自由に憲法を守るという態度表明をしてもいいことを意味する。しかし、多くの首長は、腰がひけた答弁をしている。自民党の暴走に対し、腰がひけたままでは、国民の基本的人権は守れない。

集会では、和歌山弁護士会会長の木村義人氏が主催者を代表して挨拶し、和歌山一区選出の民主党の衆議院議員、岸本周平氏、日本共産党衆議院議員の宮本岳志氏の挨拶、主婦の方や会社員の女性の方や橋本市の丹生さん、歌を披露してくれた和歌山市の女性、キリスト教カトリックの修道士の女性、和歌山大学教授の男性、医師の龍神氏などの挨拶があった。9人の訴えは心に響いた。

「戦争する国にさせない」「安全保障法案を廃案に」
この気持ちが、集まった人々の胸の中に熱く息づいていたと思う。
戦後70年間の歴史にかけて、私たちは、戦争反対を掲げる。
国民主権のなかった時代、第2次世界大戦のとき、日本の国家は国民を戦争に駆り立て多大な犠牲と惨禍を国民に押しつけた。
国民主権のこの時代、安倍総理は、国民の力をなめきっている。
国民一人ひとりが立ち上がって、戦争をやめさせる。それが国民主権を守り、基本的人権を守る道。
死者への鎮魂を口にしながら戦争を準備している安倍総理に対し、私たちこそが、戦争の体験を心の中に折りたたんで戦後を生き抜いて死んでいった、父や母の世代、祖父母の世代の魂に誓って、戦争反対を掲げる。それが歴史を受け継ぐことになる。

和歌山城の西の丸広場からは、見上げると天守閣が見える。このお城は、1945年7月9日から7月10日未明の大空襲によって炎上し全焼している。
このときの犠牲者は、
死者 – 1,208人
重傷者 – 1,560人
軽傷者 – 3,000人
行方不明者 – 216人
被災者 – 113,548人
焼失家屋 – 31,137戸
と記録されている。お堀にもたくさんの遺体が浮いていたという。大火災となった和歌山市内では、「4000坪の空き地になっていた旧和歌山県庁舎跡(現:汀公園)に避難していたが、そこを火災による熱風が襲ったため、そこだけで748人もの死者を出してしまった」ということも起こっている。
あれから70年目の今日は7月12日。私たちが歩いたきれいな街は70年前焼け野原だったのだ。

2500人参加、和歌山市役所前から和歌山駅まで、パレードした。
出発4時、終了したのは5時30分だった。
歩いていると後にかつらぎ町の役場に仕事に来ていたMさんがいた。
「戦争反対でデモをしなければならない、こんな時代になるなんて思っても見ませんでした」
ぼくはそう声を掛けた。


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Posted by 東芝 弘明