柿渋ボディソープ

雑感

議員の親睦旅行は、かなり高級なお店の料理を食べ、いいホテルに泊まり、昼食は中華のコースだった。美味しい料理を2日間食べさせてくれた世話人の議員のお2人には頭が下がった。感謝したい。心配りがバツグンだった。自分たちで蓄えたお金で贅沢をしたので、後ろめたさは全くなかったが、ただ自分の中にいる小さな自分が、「こんな贅沢、せんでもいいのに」と話し続けていた。バスの停まった前にあった松屋や、神戸の南京町にあるお店の安い感じの方に心引かれた。すき家の牛丼で十分な自分がいる。
中華料理の唐揚げは、笑福亭の方が美味しかったし、昨日の美味しかったお肉料理も、ぼくなら焼き肉のチェーン店でもいいよ、という感じだった。人生の中で心底涙が出るほど感動する料理に出会ったのは2回だけ。今回もそういう出会いではなかった。

ぼくの味音痴は家族が太鼓判を押している。ブドウの藤稔とピオーネの食べ比べと目隠し判定を家族でしたときに、ぼくだけが正解できなかった。舌や口の中からくる刺激を脳が受けて反応していくが、ぼくのこの回路の精度は低いらしく、味の違いがよく分からないように脳ができているらしい。微妙な違いを把握できないので、コーヒーの違いもよく分からない。
この前は、桜の風味のする高級なコーヒー豆をもらっていたが、良さが分からず全部飲んでしまって妻に叱られた。
「いつものコーヒーと違うやろ」
と言われても、「なんのこっちゃ」という感じだ。味覚を見極める訓練をすれば、脳は発達して味の違いを判別できるようになるらしいが、それをする道筋はかなり遠いので、すき家の牛丼で大満足という日々を送りたいと思っている。

高級旅館のお風呂に、柿渋ボディソープが置いてあった。シャンプーとコンディショナーは馬油を使ったものだった。眼鏡を掛けていないと細かい文字が分からない。左からボディソープ、シャンプー、コンディショナーの順番だったが、これを判別するのに時間がかかった。夕方お風呂に入り、朝もお風呂に入って、2回柿渋ボディソープを使った。
帰りの車の中で背中が痒くなっていた。肩こりからきているのかと思って、家でマッサージ器を2回やってみたが、痒みが治まらない。

夜、自宅でお風呂に入るときに、鏡の前でシャツをめくってお腹を見ると赤いブツブツが胸や腰にできているのが分かった。背中を鏡で見ると背中にも同じものができていた。すぐに頭に浮かんだのが柿渋ボディソープ。もしやと思ってネットで検索してみた。
出てきた。「使用中や使用後に赤味、はれ、かゆみなど異常が現れたときは直ちに使用を中止し、皮膚科専門医などへのご相談をおすすめします。」
「これだ」と思った。2024年の有馬温泉旅行の記憶は、柿渋ボディソープの体験ということになりそうだ。


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雑感

Posted by 東芝 弘明