井の中の蛙、大海を知らず

雑感

「自分の国は自分で守る」という言葉が、刺さった人も多いと思います。国民民主党は、この言葉を大事にしてきたようです。古くは中曽根康弘さんも言ったようですが、最近は高市さんもこの言葉を使っています。

国民民主党が、日本の社会構造を深く把握しないまま、本気でこの言葉を使っている可能性はあります。しかし、与党の中で内閣総理大臣である人が、「自分の国は自分で守る」という言葉を使うのを聞いて、何という言葉を使うんだろうかと思いました。

神奈川県横須賀市の米軍横須賀基地にある原子力空母「ジョージ・ワシントン」の艦上で、トランプ大統領の横で跳んで跳ねてはしゃいだ高市総理の位置から言って、「自分の国は自分で守る」という言葉は、さまざまなごまかしが含まれています。
10年前、集団的自衛権の行使を憲法違反でないとして作った安保法制以降、日米防衛協力の指針(ガイドライン)が改定されました。現在は、このガイドラインに基づき、自衛隊と米軍のシームレスな連携に拍車がかかっています。アメリカの要請で自衛隊が米軍と一体化して作戦を遂行できるよう、在日米軍基地も自衛隊も体制を強化しています。米軍は日本で力を緩めることなく、体制を強化し、海兵隊は、南西諸島(石垣島、与那国島など)や九州、北海道などで訓練や一時展開の拠点を広げています。

この現実を高市総理は、深く理解しています。アメリカの矛の先頭に立って日本が役割を果たすことが具体化され、エスカレートしているときに、「自分の国は自分で守る」と言ってのけるのは、恐ろしいことでもあります。

中国が攻めてくるから日本の防衛力を高めていると思い込んでいる人は、たくさんいると思います。しかし、世界はそういうようには見ていないと思います。中国の軍拡とアメリカ・日本の軍拡が向き合って、緊張が一段と高まっている。これが日本とアメリカ、中国をめぐる現実であり、台湾有事における存立危機事態発言は、より一層緊張を高める引き金を引いてしまいました。

世界の動きは、日本からみた小さな視点だけでは分かりません。歴史的視点で言えば、第二次世界大戦が終わるまで戦争に明け暮れていた日本が、今度はアメリカの先兵として戦争に参加する準備を整えつつ、自国の憲法を変えようとしている。これが世界から見た日本の現実だと思われます。

井の中の蛙、大海を知らず

日本国内の議論は、こういうものなのかも知れません。

今日から3月会議が始まりました。一般質問は7人が通告しました。

雑感

Posted by 東芝 弘明