断じて行えば鬼神も之を避く

雑感

9月議会が始まった。
指定管理を行っていた野半の里について、町長はあいさつで次のような報告を行った。
8月3日、野半の里の社長と町長が役場で会い、指定管理について契約を解除することで合意した。その日、文書的な手続きが行われた訳ではない。また、合意したので双方による指定の解除ということであって、指定の取り消しではないと思われる。
指定の解除については、結局文書的な手続きが行われないまま、現在に至っている。
まだ、役場の側には仕事が残っている。現在の実態から言えば、指定の取り消しを行うべきなのかも知れない。

かつらぎ町としては、600万円と1000万円のふるさと雇用の補助金の支出が正当であったのかどうかが問われる。
県のふるさと雇用の補助金を平成22年度600万円、平成23年度1000万円、かつらぎ町は観光事業の促進のために、2人の雇用を条件にして、野半の里の交付した。6月議会の時点では、正当だったとして支出していたが、町が指定管理者の経営実態をどう把握していたのかが問われるだろう。
それは、今後も行われる指定管理という形をどう把握して活用するかということにも関わってくる。

【その後判明した事実についての追記】
かつらぎ町にも破産管財人を決定した旨の通知がきたので、かつらぎ町は破産管財人宛てに指定管理の取り消しの文書を送付し、その後破産管財人に連絡をしたようです。野半の里がグリーンパークに設置したミストシャワーについては、撤去していただきたいと話してるようです。

Oni(folklore) mask by kinkintara3

さて。
9月議会の一般質問は8人。ぼくは5番目。質問は、かつらぎ町が行おうとしている認定こども園と自然エネルギーによる発電(第2弾)の2本。精神を集中し、情報を集め質問の準備に入っていきたい。

最近、かつらぎ町は新しいことをはじめる場合でも、「何事も無難に」もしくは「何とかこなす」という感じがする。お金をかけることはできなくても、より良いものを、質の高い内容で実現するという意欲に欠けている。
地方自治体は、法律にもとづいて仕事をするところなのだから、自分たちがやろうとしていることに対する確信は深く、強くなければならない。物事に対する自信は、その物事を実行しようとしていることに確信があるかどうかにかかっている。法律に根拠があるのだから徹底的に深く研究して、自分たちがやろうとすることを見極めて、確信をもって事を起こしてほしい。
「断じて行えば鬼神も之を避く」──決算委員会の報告を起案したときにこの言葉を書き込んだが、まさにこういう姿勢に欠けているといわざるをえない。
法律は、がんじがらめに見えるが、隙間がない訳ではない。法律よりも現実の方が絶えず豊かなのだから、この豊かさを生かして原則的に、しかも柔軟に施策を組み立てるべきだ。ここに面白さや楽しさがある。
住民のために施策を発展させるという意欲を失った自治体というのは、住民から見て魅力がない。

橋下さんについては、まったく評価できないが、この人の前向きな意欲、ひたむきな感じは、人々の心をとらえている。人間的な熱意のないところに、変化は起こらない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明