独断専行が目立ってきている

かつらぎ

町長に対する批判が強まっているという話を聞かされた。不満や怒りが増大しているという話だった。

井本さんの町政運営には、どこで意思決定をしたのか、よく分からないことが多い。住民の意思を確認するという点で、怠っていることも多い。
480号の物産販売所の開設に至る経緯も、極めて不透明だった。議会に出てきた議案の最大の根拠は、役場が示した仕様書と業者が提出した事業計画書だった。議員は指定管理の議案の是非について、町の仕様書と事業計画書に基づいて行った。しかし、指定管理が始まると、事業計画書なんて紙切れみたいな扱い方だった。事業計画書の中には、物産販売所、パン工房、レストラン、加工体験施設というものがあり、立ち上げから数年間は、加工体験施設以外は全て赤字経営になるというのが、計画書の中身だった。この中で唯一の黒字になるのは加工体験施設ということだった。しかし、加工体験施設は建設されず、委託経営を行うとしていたレストランは、1年にならないうちに撤退ということになり、直営で運営するように切り替えた。
3月会議では、事業計画書そのものの見直しが問われているのでないかと質したが、井本町長の答弁は、「事業計画は見直す必要がない。元々計画書は厳しすぎるもので、実態と合っていない」と言い、町の示した事業の目標金額についても「この金額は少なすぎる」とまで答弁した。
議会に提出された事業計画と実際の経営内容は大きく食い違うのに、何も問題がないという態度は、議会に提出した議案とは何だったのかを疑わせるものだ。3箇所ある道の駅の連携を取るべきだという意見もあるが、四郷の串柿の里とは連携を取りたくないという意見がある。信頼関係が結べないということだ。今の指定管理の形態では、連携の取りようがないというのが実際のところだろう。

笠田中の農地造成については、かなり早い段階で、農家が積極的に求めていない観光農園をしたいということで、農地造成の上に観光農園事業をかぶせるようなことを行って来た。観光農園事業がなかなかうまく進まない中でも、農地造成の後は中間管理機構を活用して事業展開をしたいとなり、今年度は100万円の予算を組んで、事業のマスタープランを立てることになっている。なぜこのような前のめりのやり方をするのか、全く理解できない。役場が前のめりになっていくと、役場の予算が動き始めることになる。農家の協力を得る事業は、生産手段である農地に対する農家の権利を全面的に保障する方法でないとうまく行かない。今のやり方では、破たんに直面するのは見えている。

西部公園のパークゴルフのクラブハウスにレストランを作るという計画も、西部自治区には話がなかった。3月議会のS議員の一般質問に対して、町長は「レストランは、最初から作りたかった」と言い、「地元には話ができていなかったので、これから話をする」という趣旨の答弁をおこなった。西部公園の事業は、終末処理場の周辺整備なので、どんなことがあっても西部自治区が納得する形で進める必要がある。この道を踏み外した周辺整備というものはあり得ない。この点でも井本町長の運営は道を踏み外している。

独断専行。しかも、このやり方に対して職員は、従順に従っているように見える。紙が黒くなっているのに、白いというような変な答弁が増えている。事実に直面しているのに、事実を直視しないような傾向が、いくつかの課に見られる。こんな行政運営をしていたら、かつらぎ町は内部から壊れていく。


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かつらぎ

Posted by 東芝 弘明