こども議会の発展方向

出来事

こども(中学生)議会が1時30分から始まった。今年で3回目になる。妙寺中学校の6人と笠田中学校の6人の中学生が一般質問を行った。このような形で、これからも一般質問を重ねて行ってもいいが、注文したいことがある。
こども議会を参加型の主権者教育として位置づけ、子どもの提案を積極的に実現することを目的とする。というものにバージョンアップする。もちろん、提案の中には実現できないものもあるので、その時はなぜできないのかをきちんと説明する。
1 子ども議員は、テーマを決め、そのテーマについて情報を集め、提案型の質問を組み立てる。
2 調べる時には、かつらぎ町の行政の協力を得る。行政は必要な資料提供を行う。
3 この調査に基づいて質問原稿を組み立てる(本町の議会は1問1答方式なので、子ども議員も一問一答方式に挑戦する)。
4 行政当局は、子どもの質問を真摯に受けとめ、実現可能なものは積極的に実現するという姿勢で答弁を行う。

このことを実現するために、指導する先生方に議会の一般質問を傍聴していただき、本物の一般質問を体験してもらい、さらに議員との懇談を行って、一般質問とは何かを把握していただく。
単なるセレモニーにならないよう努力する。子どもが選ぶテーマは、学校の施設の改善や学校の制度に関わる改善提案もよしとする。

試行錯誤を繰り返しながら、一般質問を積みかさねて行けばいい。一番大切なのは、子どもの提案を実際のかつらぎ町の町づくりに生かすために、具体的に実現するというところにある。かつらぎ町は、こども議会を行い、「子どもが提案して実現した施設や施策、制度がたくさんあります」というような状況を生み出す。子どもの提案を積極的に生かすまちづくりとして、こども議会を位置づける。
これが実現すれば、子どもたちの中に社会に対して積極的に発言すれば、自分たちの願いが実現すること、町にとっては、子どもの提案を実現することによって、まちづくりを充実させるということが実現できる。これが蓄積されていけば、小冊子を作製して、子どもたちの提案で実現したものを子ども全員に返すようにする。
参加型の民主主義とは何なのかということを学んでいけば、実際の生活の中で主権者国民とは何なのかを主体的に学べるようになる。

こども議会は、一つのきっかけでいいと思う。しかし、そこで提起された要求は、子どもたちの中にも持ち帰って、議論が積み重ねられるような方向へと発展させればいい。要求の中には、すぐに実現できないものもある。そういうものに対しても議論ができ、時間がかかっても実現するようにすればいい。請願や陳情についても学び、場合によっては中学生による議会請願が行われてもいいだろう。中学生はわずか3年間しかないが、子どもたちがバトンのように願いを受け継いで、実現できるようになれば、政治や社会についてリアルな認識を子どもたちがバトンのように受け継ぐことができる。

そういう方向にこども議会を発展させてほしい。


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Posted by 東芝 弘明