町財政の説明会 2005年5月11日(水)

出来事

午前中、文書の直しをおこなった。「2色分版は、シアンとマゼンタだけで作ってください」と印刷会社にいわれたので作ってみた。一番面倒くさいのがイラストの配色だった。白黒二値のデジタルデータをグレースケールに変換し、すぐにCMYKに変換する。そのあと、黒色をシアンに変換し、マゼンタとシアンを掛け合わせて色塗りをおこなう。ときにはシアン100で塗ったり、マゼンタ100で塗ったりする。
しっくりくる図案がなかったのでCDを取っ替え引っ替えして検索する。探していてかなり嫌気がさしてきた。
午後、作成文書を会議で見てもらい、電話でも修正意見を受けて最終の作成は、夜行うことにした。
今日の夜、7時30分から笠田ふるさと交流館で町財政の状況を報告し、質疑応答をおこなう説明会がある。家に帰ったのが6時34分。夜の会議に間に合わせるために、夕飯を早くすませようといって家族3人で信濃路うどんに行った。このチェーン店は私が20歳代の頃から役場の横にある。何度か店内を改装して今に至っている。
人工的に作られたかつらぎ町の役場は、旧大谷村と妙寺町の村境の何もないところに作られた。かれこれ50年近くが経つのに、この役場の付近に進出してきた色々なお店は、うまく行かなくて閉店していくことが多かった。村境と町の境の何もないところに役場という拠点を持ってきても、なかなかにぎやかにはならないことを、かつらぎ町役場の例は示している。
このような話は、以前このブログにも書いた。
お店が寄ってきてはつぶれていった中で、この信濃路うどんは例外の一つである。このお店は、かつらぎ町内でもはやっているお店の一つだろう。
今日は、このお店で、おじやうどんとカツ丼、お子様ざるそばを注文した。娘はお子様ざるそばをぺろりと平らげた。
「だって、お腹すいてたもん」
笑って話しかけると、娘は口をとんがらせた。
7時30分ぎりぎりに会場についても、まだ駐車場に車を止めることができた。集まり具合が悪い。回覧板で案内がまわってきたが、なかなか関心が薄いということだろう。
会場でみわたしてみると、40人そこそこという入りだった。
30分ほどの説明が終わり、8時頃から質疑が始まった。質問された方は3人。笠田駅前に住んでいる方が、最も長くたくさんの質問をした。
この方は、年配の男の人だった。議会にもよく傍聴に来られる方だ。質問は、水道事業会計、土地開発公社、道の駅、ゲートボール場、学校給食など多義にわたった。町が配布した広報や合併についての説明資料を綴じてよく読んで勉強されている方だった。しかし、ときどき基本的なことが分からないのが原因で、誤解を含んだ質問となった。
行政の内容が、関心を持っている方にもなかなかきちんと伝わらない。これは、住民に理解してもらおうと思えば、もっと工夫がいるし、説明の機会が極めて乏しいということを示している。議員の私たちが、日常的に、住民に、分かりやすく説明することも不足しているのだと感じさせるものだった。
町財政の苦しさや大変さは、住民に実感を持って伝わっていない。実感は実際の体験を通じてしか本物にならないのかもしれない。
今日の話の中では、保育所と幼稚園の統廃合のために委員会をつくるといっていた。しかし、この件について、質問や意見は出なかった。笠田地域にある保育所や幼稚園が統廃合の対象になるという実感がないのか、それとも、具体的に保育所や幼稚園に関わるような年代の方々が少なかったので意見が出なかったのだろうか。
町当局の説明は、現状は厳しいという話と今年度はこういう削減をおこなったという話だった。来年度はこういう事が考えられるという話や、現在の難局をこういう方向で打開したいという話がない。
これではなかなか意見は出ないし、よく分からないままになるということだろう。
また、一度説明会を開いただけでは、提言や意見はなかなか出ない。ここにも原因がありそうだ。
何度も何度も、具体的な問題で話し合いを重ねないと共通認識はできない事を感じさせる学習会だった。
10時頃帰宅してから文書の直しにかかり、12時前にようやく終わった。今回はなんだか作成に苦労した。できが悪いときのほうが、苦労の度合いが大きい。すっきり鮮明にできあがるときは、テンポも速い。
時間に追われているので、それでも完成にこぎ着けなければならない。

僕らは別々の山をそれぞれの高さをめざして、息もつがずに登っていく


そんな感じ。


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出来事

Posted by 東芝 弘明