今期最後の議会だより編集

出来事,かつらぎ町議会

議会だより編集特別委員会の委員全員による校正がすべて完了した。これで2年間の委員会はすべて終了した。ご苦労様でしたといいたい。来週の火曜日が任期満了による改選の選挙の告示日。告示前の週の水曜日まで編集作業があるのは、議員にとって大きな負担だと思う。選挙というのは、ずっと長い間準備をしてきても、時間が足りないものだ。この中でかなりの労力を割いて編集しなければならないのは酷だと思う。

この2年間、編集委員はよく団結して紙面を作成してくれたと思う。1年目で奨励賞をいただき2年目で8位に入選したのは快挙だった。新聞記事にも載らなかったが、全国町村議町会主催の議会広報全国コンクールのレベルは高く、入選する自治体の広報は素晴らしいものだ。毎年同じ自治体が名前を連ねるのは、まんべんなく賞を与えようとか、連続1位にはしないとか、そういう忖度は一切なしだからだ。

かつらぎ町議会の議会だよりは、議会だよりという点では、極めてオーソドックスな紙面構成になっている。議案の全てを記録して伝えることは途中でやめ、住民にとって必要だと思われる情報を伝えるという点で努力している。議会は、報告にとどめるもの以外の全ての提出される議案に対して、賛成か反対かを決めるところだ。したがって議員はいつも判断が求められる。当然、意見の違いが出てくる。そういう点で議会は争点のある世界だ。
議会だよりの編集を見ていると、議会における争点をきちんと伝えている広報はまだ少ない。話し合いによって、議論がまとまっているかのような広報も多い。国会では生々しい追及があるのに、町議会は穏やかかというとそういうことはない。かつらぎ町議会の議会だよりは、意見が対立した場合は、意見の違いを正確に伝える努力をしている。こういう編集の仕方にもかなりなれてきた。
ただし、全ての議案に対して賛否が問われ、これをめぐって意見が分かれるのが議会の基本だというのが、なかなか理解されていない。会議で話し合いが行われ、合意を形成しているように思っている住民は多いのではないだろうか。議会モニターの方が、普通の会議の仕方とは違う議会の仕組みに触れて、なかなか理解が進まなかったことがある。普通の会議とは違う特異な会議の仕方が行われているのが議会でもある。このことを繰り返し伝えないと、議会の仕組みも伝わらないだろうなと思う。

今回の紙面編集、どう受け止められるか。意見を聞いてみたい。


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出来事,かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明