地域内への再投資を強めるために

雑感

昨日、書かなかった点につて補足しておきたい。
これは、雑誌経済11月号の岡田知弘さんと岡庭一雄さんの対談「住民自治を生かした地域経済の発展」の中に書かれていたことだ。
地域内再投資力を高めるためには、銀行や企業に対し、地域で稼いだ利益の一定割合をその地域に再投資する仕組みが必要だ。
アメリカの銀行は、地域で儲けを上げた場合は、その地域に利益の20%を再投資しなければならないという仕組みがある。
このような仕組みが、日本にはない。

全国チェーンの企業は、田舎にもたくさんある。たとえば、ぼくがお世話になっているコンビニのローソンやセブン・イレブン、ファミリーマート、携帯電話のau、ソフトバンク、dokomo、電気量販店のヤマダ電機、ハンバーガーのマクドナルド、モスバーガー、服のユニクロ、青山などなど。こういうチェーン店が自治体に支払う税金はたかが知れている。
利益を地域に再投資する仕組みがあれば、地域のお金が東京などに吸い上げられる傾向に一定、若干の歯止めがかかる。
税金の分野には、東京に集まってくる税金を地域に再配分する仕組みがある。その仕組みが地方交付税であり、これは財政調整機能とよばれる。

銀行だけでも、地域内への再投資が法律で義務づけられたら、状況はかなり改善される。この制度によって、銀行は、地域に対して資金を貸し付けることが必要になる。

ここからはぼくの全くの妄想だ。一般の企業にも利益の中からわずか数%、NPO法人や福祉法人、医療法人、共同組合関係の組織などに資金提供(寄附)が義務づけられたら、地域で活動するさまざまな団体の資金が豊かになって、豊かな地域活動が展開されるようになる。
イタリアには、こういう仕組みがある。こういう仕組みができると、共同組合を結成すれば企業から資金が集まるようになってくる。企業による地域への貢献という形が具体的に実現する。住民が社会貢献をしたいと考え、組織を作れば、企業から資金が集まるという形になれば、かなりユニークなことが実現する。この仕組みがあれば、さまざまな文化活動や総合型地域スポーツクラブは、成り立つようになる。


今日は宝来山神社の秋祭りだった。集合時間は朝の4時30分、三日月と星の綺麗な空だった。寒い。気温が低い。今日は伊勢音頭の歌い手になった。今年で2年目。T師匠のテープをiPhoneに録音して、車の中で練習した。知恵者のYさんは「昨年よりまし」と言った。歌い手は折居のKさんとぼくの2人。真和自治区の伊勢音頭は、浪曲のような歌だと思っている。あまり抑揚のない歌で、上がりかけたところで下げることによって、繋げていく。腹を据えて歌を歌う、これが肝心。そういう気がした。
笠田地域は、紀ノ川を底にして、北に向かって次第に上り坂になる。里山の中腹にある東広浦に登った餅みこしの一行は、東広浦の集会所で朝食を食べ、5時40分に出発、各地域を回って中佐野集会所に着いた。8時前にそこを出て大和街道を歩いて宝来山神社に向かった。9時10分過ぎに神社の下の空き地について、9時30分になると7地区の餅みこしは神社に向かって坂道を登る。真和の餅みこしが境内につくと、そこは地域から歩いてきた餅みこしの担ぎ手たちが、溢れるように立っていた。

お餅の奉納儀式がおわると中佐野集会所に戻ってご苦労さん会の食事。完全に酔っ払って1時頃自宅に戻ってきた。


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雑感

Posted by 東芝 弘明