防災(地震)講演会

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午後1時30分から午後4時30分までAVホールで直下型地震に関する防災講演会が行われたので参加した。「和歌山県防災啓発研修」という名称の講演会は、和歌山県と(財)消防科学総合センター主催の3時間にわたる講演だった。2人の講師の方がそれぞれ1時間15分程度の持ち時間で講演をおこなった。
1人目の講演は、福留邦洋新潟大学災害復興科学センター助教授による「活断層による地震とその防災対策について」というものだった。
助教授は、直下型地震(中央構造線における地震)は、プレートに何らかの力が加わって、プレートそのものが折れてしまう結果、引き起こされる地震で、現在の科学水準では予測不可能だという話をされた。プレートとプレートが重なり合っているところで下のプレートが中にはいることによって、上のプレートがはじかれる地震(東南海・南海地震)は、予測がある程度できるようになってきているらしい。
直下型地震がいつ起こるかは、予測ができないということなので、ただちに、さまざまな問題を想定した「備え」をおこなう必要がある。
阪神淡路大震災、新潟県中越地震の2つの震災の経験から多くのことを学ぶ必要がある。
地震対策は、予防対策計画、地震が起こった直後の活動計画、復興計画の3段階に分かれると思われる。この3つの計画を立てて事に当たる必要がある。しかし、かつらぎ町は、まだ本格的にこの3つの計画にもとづく対策を立てるところまでいっていない。
ハザードマップを作成し各戸に配布したこと、自主防災組織を立ち上げ、啓発をはじめつつあること、これが到達点のような気がする。
いつの時期から、本格的に計画を組み立て実行するかが問われている。
2人目の講演は、関広一前小千谷市長による「新潟県中越大震災 〜その教訓と課題〜」というものだった。自治体がどのような仕事を担って対策を講じたのかという話がリアルに語られた。
話を聞きながら、予防対策計画=土木工事ではない、地震に備えた防災対策がかなり重要だという感じがした。まずは、自宅の家具の転倒防止対策と耐震補強対策が重要だということだ。
地震に備え、スーパーやコンビニなどと自治体との契約、ガス、電気、水道対策、ガソリン対策、地域の崩壊状況のシミュレーションと対策、消防における双方向の無線対策、介護の必要な高齢者や障害者の方々に対する対策、自主防災組織の組織と訓練、職員における防災訓練、震災直後の対応についての基本的な考え方、消防、医療、介護、障害などの関連の動き方、医療現場の対応の仕方等々、具体化すべきことはものすごく多い。
こういうことをあいまいにして、地震が起こったら動き始めるというのでは話にならない。
きちんとした、行動の指針があってはじめて、震災という複雑な災害への対策ができるし応用ができるようになる。
ぼくも、この分野の研究を深めて、近い将来一般質問をおこなおうと思う。
今日の講演会は、新たに震災対策を考えることのできる足がかりを与えてくれた。
そういう意味では、意義深い講演だった。


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Posted by 東芝 弘明