小椋桂 「歌談の会」

未分類

先週の土曜日、小椋桂さんのコンサートがあった。会場の駐車場に着くと雨が降っていた。正面玄関からロビーに入るとすでに長い列があったので最後尾に並んだ。列の前には、知った人の姿がたくさんあった。小椋桂さんは65歳になったのだという。ファンやコンサートを見に来る世代は、ミュージシャンの年齢の前後10数年という幅をもつらしい。
並んでいる人の顔を見ていると、ぼくよりも年齢の高い人が多い。
開演30分前について、会場に入ったのは開演10分前だった。
小椋桂さんは、用意されていた真ん中の椅子に腰掛けて、自分の歌を語りながら何曲も歌っていく。
「歌談の会」という名前のコンサートは、ユーモア溢れる語りと心にしみる歌で組み立てられたもの。
「私は、楽器も譜面も読めません」
こういう話ははじめて知った。なんとなく、ギターを片手に曲を作っているというイメージがあったので、発見だった。
詩を書き歌を乗せる。詩は、曲をもって詩だけのときよりも多くの人に受けとめられていく。小椋桂さんの語りと歌を聞いていると、そんな思いがあふれ出てきた。久しぶりに詩を書きたくなった。
歌のもつ力を感じさせてくれるコンサートだった。
「かつらぎ町に来るのははじめて」
それはそうだろう。
有名になっていない私たちの町にようこそ。
コンサートが終わって外に出ると雨がやんでいた。
聴衆は、来たときよりも晴れやかな顔をしているように見えた。
胸にしみいるのは、歌だけではない。コンサートそのものが、胸の中に残る。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

未分類

Posted by 東芝 弘明