橋本周辺市町村圏組合の議会があった

出来事,議員の活動

昨日、心配したとおり、12時頃まで熟睡したのでその後眠れなくなって、2時迄起きてようやく眠ることができた。3時間後の5時に起きて、1部だけ日刊紙を配達して、赤旗を読み、議会の準備を再開した。
午前中もこの準備をして、12時に事務所を出た。昼食を食べてからと思ったが、当てにしていたお店が休みだったので、高野口のヤマセミに行ってオムライスを食べて広域ごみ処理場に行った。
議会は1時30分から5時すぎまでかかった。九度山のM議員が一般質問を行った。
ぼくは、補正予算と予算について質疑を行った。

広域のごみ処理のなかで、その他ビンとその他プラについては、再商品化のために、日本リサイクル協会に渡されている。再商品化するための経費は、今年度予算で33万5000円だ。毎年経費の変動がある。実績を紹介すると、ビンは再商品化費用の91%を製造業者が出すことになっていて、広域の事務組合が負担するのは9%、トン当たり810円(税抜き)。年間のビン排出量が100トンなので81,000円。その他プラはトン当たり1%の経費負担なので450円(税抜き)、年間排出量は490トンなので22万500円。その他ビンとその他プラで合計で30万1500円となっている。その他プラは圧縮したとしてももかなりかさばるので、排出するトラックの数は相当なものになる。重さでいうと、その他ビンとその他プラで590トンの再商品処理費用が33万5000円というのは、破格に安いのではないだろうか。

徹底的な分別を実施することによって、ごみは資源になる。容器包装リサイクル協会に引き受けてもらえるものについては、処理コストがほとんどかからない。このことは、もっと住民に伝えられていい。再商品化のほとんどの費用を製造メーカーに負担させる仕組みは、日本のごみ処理システムの中では例外的だ。拡大製造者責任を果たしている数少ない例だといえる。
すべてのごみに対して、住民負担ではなくて製造者責任でリサイクル費用を負担するようになれば、ごみ問題はもっと劇的に改善する。

橋本市の市民は、その他プラと可燃性ごみ、ペットボトルを指定ごみ袋に入れて広域ごみ処理施設に持っていけば無料で引き取ってもらえる。しかし、かつらぎ町、九度山町、高野町の住民が同じようにしてごみを持っていっても、搬入は有料になっている。
広域ごみ処理施設の場長は、答弁で橋本市から無料にしたいという話があり、担当者の会議で各自治体による持ち帰り協議にした。その結果、橋本市以外の自治体は、無料にしないという返事だったので、橋本市のみを無料にしたという趣旨の答弁を行った。
ぼくは、3回の質疑が終わっていたのでやり取りを聞いていたが、このまま質疑が納まるのは非常に問題があるので、「議事進行」の発言をさせていただいた。
広域によるごみ処理というのは、収集、運搬、処分というごみの処理の中で処分の一部を担っている。共同事務として処分を行うというのは、自治体の固有の事務である処分の権限を一部事務組合に移管していることになる。つまり広域ごみ処理場へのごみの持ち込み(投入)は、地方自治体である一部事務組合の固有の事務になる。事務内容は、条例で規定されている。条例で持ち込みごみの投入を有料にしているのに、橋本市だけを無料にしているというのは、整合性がない。
「場長の発言は、削除すべき。条例に基づいた答弁をしていただきたい」
というのが、議事進行で行った発言だ。
話を聞いていると、首長(4自治体の首長の1人が管理者、3人が副管理者)間でこの問題については協議がなされていないことも明らかになってきた。
休憩をはさんだ上で、事務局長が、「この問題については、現在、条例に基づいて無料になっているが、今後のあり方については管理者で協議をする」という答弁がなされた。原則を踏まえた上できちんと対応するのは当たり前だ。改善を期待したい。

今回は、事前に聞き取りを実施する事ができなかったので、決算と前年度の予算、今年度の予算を見比べて質疑を準備することになった。できればもっと深いやり取りを行いたいと思っている。


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出来事,議員の活動

Posted by 東芝 弘明