文部科学省は、教育に対して責任を負える行政機関なのか

雑感

加計学園の問題では、日本の教育行政のあり方が、真正面から問われている。それは日本の教育のあり方に直結している。
文部科学省の志のある官僚は、文書の存在を告発し勇気ある態度を示しているのに、責任を持っている局長や事務次官は、安倍内閣に徹底的に追随して文書の存在を認めず、調査をしないという態度を貫き通している。
「出所の明らかでない文書は、調査しない」
ということを、学校の子どもたちに置きかえて考えてほしい。
匿名でいじめについて告発文書が出され、校長に届いたとしよう。
文部科学省の見解では、「出所の明らかでない文書は、調査しない」ということを校長先生に言わせるのだろうか。
文部科学省の「調査しない」という言い分は、いじめなどの問題に取り組んでいる学校現場の先生方をも傷つけ、文部科学省の教育論理をも否定していると言わなければならない。文部科学省がかたくなに拒否すればするほど、教育行政機関としての資格を失っていくのではないか。

出所の明らかでない文書というのは、誰が出した文書か明らかでないということだ。内部告発文書は、過去何度も出されてきた。マスコミに届いたこともある。
その時に一貫して問題になってきたのは、「誰がこの文書を出したのか」ということではなく、「公表された文書が本物かどうか」だった。
誰がこの文書を出したのかということに興味と関心を示すのは、事実を秘匿していた組織だ。この事実を秘匿していた組織が「出所の明らかでない文書は、調査しない」というのは、極めて異常な言い分だ。事実を秘匿したい組織が、追及を交わすためにあみだした底の浅い論理だろう。

前川氏によって公表された文書を巡って、一般社会では通用しないような攻防が続いている。しかしこの攻防は、政府にとって都合が悪いので確認を拒否しているだけだ。文書の存在について、ここまでしないと政府が崩壊する。それが加計学園問題だということだ。

そうそう、twitterに興味深い写真があった。安倍昭恵さんが親しくなった人に記念として渡しているグッズだ。
ボールペンと手帳。教育に関心の高い人で、教育関係に深く関わり、いくつもの名誉○○に就任している方だけのことはある。
サンリオのキティちゃんみたいになりたいということだろうか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明