笠田小学校の算数の研究授業

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午後1時から笠田小学校の算数の研究授業を見に行き、全体会にも参加した。今日見たのは、6年生の算数の授業とその協議、全体会での経過報告だった。
大阪大谷大学の准教授による講演を聞きたかったが、委員会があったので10分ほど聞いて退席せざるを得なかった。
6年生の授業は、L字型の立方体の体積を計算するという授業だった。体積を求める方法は3つある。
分離して2つの立方体の体積を出してたす方法と全体を1つの立方体に見立てて体積を出し、そこから実際にはない部分の立方体をひく方法だ。たす方法は、立方体の切り方によって2つに分かれる。
この授業では、計算の方法を発見することがまず課題になる。
立方体の体積を導き出す方法には、いくつもの計算方法があり、どれも正しい答えが導き出せるということがまず重要だろう。答えは一つだが、問題を解く方法は複数あるということを子どもたちがどう発見していくのか。問題を解決する方法は、一つではなく複数あるということを具体的な物事を通じて理解するとともに、一般論として問題を解く方法には、いつも複数の道筋があるということを認識できるかどうか。
さらに、こういう柔軟なものの見方を活用すれば、コの字型の立方体であっても体積を求めることができるということを豊かにつかむことができるかどうか。
今日の授業のねらいは、このへんのところにあったように思う。
授業では、発泡スチロールのような材質のL字型の教材が用意され、実際に子どもたちがそれを切ることによって、分割して体積を求めるということが行われた。もちろん全体の体積からない部分を引き算する場合は、L字型のスチロールを切ることは行われなかかった。
子どもたちの中に深い認識を定着させるためには、子どもたちが夢中になるような熱い論議が必要だろう。しかし、そういう授業を組織していくととても45分間では終われない。子どもたちの間に論議を組織して授業を行う余裕があれば、今回の授業は、子どもたちの中にしっかりと根をはるものになるような気がした。この点では、現在の学校という仕組みの不自由さを感じざるを得なかった。見ていて一番残念なのはこのことだった。
いま、糸井重里さんと池谷祐二さんの対談の本、「海馬 脳は疲れない」を読んでいる。今日の研究授業を見ていると、この本のことが思い出された。人間の算数的な認識をどのようにして培っていくのか。というときにこの本は、非常に役に立つ。
人間の記憶は、刺激的な体験を通じて、鮮明に残っていく。学校の授業でも「なるほど、そうだったのか」という強い認識を組織できれば、数学的な思考が根をはるように思うのだ。
人は、他人に説明するときに、自分でも考えていなかったことに気がつくことが多い。相手の質問や意見などの言葉に触発されながら、説明することによって、新しい認識が自分の中に生まれるということはたくさんある。「分かる」という瞬間に人間は喜びを感じる。気がつかなかったことに気がつくとき、そこには驚きと感動が同時に発生する。
こういう体験とともに理解がすすんでいけば、子どもたちの中にかなり豊かな学びが組織されるだろう。そういう授業が組織できれば、まさに記憶に残る授業が生まれる。
小学校の時代に、さまざまな角度から物事を考えるような体験を重ねることは、中学校、高校、大学、社会人になってからも人間のものの見方の土台を作ることにつながっていく。
笠田小学校は、3年間、算数の研究授業を行ってきた。学校改築の時期と重なった研究だったので、先生方の負担も重かっただろう。緊張の中で研究に取り組まれた先生方には、拍手を送りたい。
みなさん、ご苦労さまでした。
経過報告のプレゼンを見ながら、頭が下がったのは、寝ていたからではなかった。
閑話休題
4時から総務産業常任委員会があり、議員の期末手当をカットする条例案を委員会が提出することを決めた。みんなで賛成したが、嬉しい話ではなかった。本音をいえば。
パソコンの話もついでに。
LAN対応のハードディスクが到着した。webサーバーやwebアクセスの機能が備わったハードディスクなので、サーバーにファイルを置いてホームページを開くこともできる。
このハードディスクを買った最大の理由は、レンタルファイルサーバーに毎月1000円払うんだったら、自分でサーバーを構築して使った方が結局は安く上がるのではないかということだった。
まだどんなことができるのか、よく分からないが、ファイルサーバーが構築できるだけでもいいかなと思っている。
さわってみてわかってきたのは、バッファローのサイトと自分が構築するハードディスクが連携して、webアクセスやwebサーバーを実現しているということだった。おそらくコンピューターのサーバー機能がバッファローのサイトにあり、このサイトとハードディスクとをリンクさせて、サーバー機能を実現するという方法なのかも知れない。
クラウドコンピューターという方法が、すでに動き始めているが、クラウドコンピューティングのHDD版のような気もする。
これでどれぐらいのセキュリティーがあるのかがわからないが、2万4000円弱のハードディスクでサーバーが構築できるのであれば、なかなかいいと思う。


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未分類HDD

Posted by 東芝 弘明