MacBookProの正規ユーザーを疎外する購入証明書

出来事,Mac

カメラのキタムラからFaxしたメールでは購入確認ができないので、サポートできないという電話があった。仕方がないので購入した会社にメールで相談した。
5年前に購入した会社が購入を証明してもらえないと、ぼくの手元にMacが戻ってきても2度と使用できないということになる。MacBook Proは、ソフトのように著作権は会社にあり、使用許諾を得て使用している状態ではなく、ユーザーが破壊も含めて使用権を持っているはずだ。もちろん改造などを施した場合は、アップルの特許権や商標に触れるので、サポート対象外になるというような規制があるにしても、使用権は100%購入者にあると思われる。
正規ユーザーがうっかり「Macを探す」機能を誤って操作し、盗難防止のためのパスコードロックをしてしまった場合、アップルに解除してもらわないと再使用できない状態になる。アップルは、誤ってパスコードを掛けた場合も購入証明書なしには、パスコードを解除できないというハードルを設定している。
これは、盗難防止のためには必要なハードルだが、正規ユーザーが購入証明を紛失していた場合、パスコードを解除できないという壁にぶち当たってしまう。これは、事実上、使用権に強力な制限を加えているに等しい。

高額な商品でも、購入証明書がなければ修理しないなどという態度は取っていない。普通に使用していれば、メーカーは当然のこととして修理するようになっている。アップルの設けているハードルは、正規ユーザーでさえも排除する仕組みになっている。
ぼくが、2013年製のMacBookProを所有していることは、ユーザー登録をしているのでアップル側からも確認できるようになっている。インターネット上で製品のシリアルナンバー登録もなされており、東芝弘明という個人が2013年製の個体を所有しているのは、確認できるはずだ。
今回、カメラのキタムラに行き、免許証も見せて本人確認を行ったので、アップルに登録しているMacBook Proの所有者がぼくであることは確認できる。免許証で本人確認を行うとともに、アップルのサイトにアップルIDでログインし、登録されている個体を確認すれば済む話だ。こういうやり方に変更すれば、簡単に正規ユーザーであることが確認できる。カメラのキタムラで確認できても、購入証明書がないかぎり、持ち込んだ人間が所有しているものなのかどうか確認できないというのは、カメラのキタムラを信用していないということになる。免許証のコピーと本人写真、アップルのサイトのコピー、MacBookProの写真をアップルに送付して、確認するという方法も考えられる(そこまするか?という疑問もあるが)。

アップルの会社の方針に対しても疑問が湧いてくる。購入証明という点で、アップルは購入者と所有者が違う場合をどう考えているのだろうか。
例えば、購入手続きを行ったぼくが、最初から妻のためにMacBookを買いプレゼントした場合、ユーザー登録と購入者は最初から食い違うことになる。この場合、所有者は最初から妻なのに購入者は夫ということになる。
アップルは、ギフトを推奨して誕生日にアップルの商品をプレゼントを推奨して、ギフトのときの印字サービスなどを伝えてきた。ギフトされた製品が盗難に遭った時、アップルは購入確認を求めるのだろうか。これは、全くナンセンスな話になる。

アップルが、ここまで厳格に使用権を確認したいのであれば、ユーザー登録の際に使用権設定を厳格に行うべきだろう。車でいえば、陸運局という機関が車のナンバーと車検証などで公的機関による管理が行われ、所有権者が鮮明になるように設計されている。保険会社の場合、公的な機関は介在しないが、契約書を会社との間で交わすことによって、保険加入者であることを確認できるようになっている。
盗難防止を徹底したいのであれば、ユーザー登録を書面で交わすようにして、購入した商品の正規ユーザーであることを証明するようにすればいい。正規ユーザー登録の証明書の保管と提示、および本人確認を求めれば、修理の際のトラブルも回避できるし、盗難防止にも対応できる。もちろん、このシステムを徹底するためには、古くなったMacを第三者や肉親に無償ないし有償で譲渡する場合、所有権の移転手続きを求めなければならない。所有権移転がなされない場合は、サポートが受けられないということにし、それが必要な最大の理由は盗難防止及び個人データの流出防止にあるとすればいい。

購入証明書は、場合によっては、レシート1枚で事足りる。このレシート1枚が、所有権行使の最大の保証(保障、補償どっちだろう)になっているというのは、いかにも心もとない。2013年製のMacBook Proの正規ユーザーであることの照明という壁の前で、あの個体を使えなくなるのかどうか。この理不尽な問題にもう少し付き合わなければならない。


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Posted by 東芝 弘明