「昨日・今日・明日」印刷完成 2006年2月3日(金)

出来事

昼、食事が済んで事務所に戻ると、「かつらぎ町の昨日・今日・明日」(かつらぎ民報及び民報号外の縮刷版)が出来上がって到着していた。
これが現物を写した写真だ。今から8年前に作った縮刷版は、定価500円でページ数の多い本だったが、今回の第2号は、38ページというパンフレット程度のものになった。
今回は、「清流」(読者ニュース)は掲載しなかった。発行経費の削減がその理由だった。
掲載した期間は、2002年9月〜2005年12月までの3年半となった。この3年半は、市町村合併で揺れに揺れた。合併の組み合わせは、1市4町1村(伊都橋本合併)から4町1村(伊都郡合併)、3町1村へと変化し、最後はかつらぎ町と花園村の編入合併となった。
「昨日・今日・明日」には、この合併に対する日本共産党の主張が鮮明に現れている。
1部100円なので興味のある方はお買い求め下さい。
よろしくお願いします。
町会議員は、手取り収入が16万円程度。ぼくたち共産党の議員は、共産党から4万円程度の収入もあるので月額20万足らずの所得を得るようになっている。この収入の中から、かつらぎ民報を発行している。
今回のパンフレット作成には、20万円の経費がかかった。パンフレットが全部売れたらかろうじて採算が合う。発行維持のための募金もお願いしているので、ぜひ、ご協力いただきたい。
町会議員をおこなって、お金を得るということはなかなかできない。一応、日本共産党としては、議員の責任の重さから、できるかぎり他の職業をもたないで議員に専念するようにという方針を取っている。でも、じっさいはなかなか苦しい。
最近の日本共産党の実績の一つに、議員報酬の値下げがある。ぼくたちは、数年前町長の報酬のカットを提案し、同時に議員の報酬カットも提案した。これが実現した以降、合併が成就した。合併協議の中で議員の在任特例が問題になり、日本共産党は反対したが、賛成多数で在任特例を活用することになり、18人の議員定数は、今年の7月まで花園村の村議8人が加わって26人になった。在任特例が実現して以降、共産党議員団は、再び議員報酬の削減を提案した。やがて2度にわたる報酬カットが実現した。
議員報酬は、安ければ安いほどよいという立場には立っていない。でも、議会全体が住民の代表として、その役割を果たしているかというと、自分でも首をかしげたくなる。
議員歳費は、条例案、事件議決案、工事請負契約、予算案など町当局が提出してくる諸議案を審議し、その改善も含めて意見をいい、住民の意向を行政に反映することに対して支払われている──ぼくはそう考えている。
議案を調査しない議員、質疑をまったくおこなわない議員がいっぱいいるけれど、これらの議員は、住民の代表としての責任を果たしていないと思う。
また、議会の内容について、住民は知る権利を持っている。この知る権利に議員が答えているかどうかも重要だと思う。最近は議会広報が作成され、議会のことが伝わるようになった。だが議会広報にリアリズムをつらぬくのは難しい。
議会の議論では、激論が交わされる。住民の利益を守るのか、それとも利益を守らない立場に立つのかという点で対立することが多いのだ。鋭く対立した問題が、リアルに書けないのは、立場の違う議員が集まって編集せざるをえないので、編集方針に筋が通らないからだ。議事録に載っているのに、載せる載せないで白熱した議論が展開されることさえおこる。
掲載の可否は、最後は多数決で決まる。
こういう限界のある広報の溝を埋めるために、自分の手で議会報告をおこなう。
「かつらぎ民報」を発行する意味はここにある。
議会報告をしない議員は、議員の責任を果たしていない。ぼくはこういう風に考えている。
議会全体が、充分議員の責任を果たしていない中で、議員報酬が存在している。かつらぎ町の議員報酬は、現在月額20万5000円。今の状態では、20万5000円でも高いといわざるをえない。
住民は、「議員は報酬をもらっていいな」と思っている人が多い。その背景には、「何にもしていないのにあれだけの報酬をもらって」という意識がある。もっともだと思う。
議会の議案は、専門的になっていて一読してもなかなか意味をつかめない。課長に詳しく説明してもらって、やっと全体像が見えてくる。議案をまったく見ないで議会に出てきて、条例案や予算案がわかるはずがない。しかし、準備をまったくしないで議会に臨む議員が多い。
この現実は悲しい。


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出来事

Posted by 東芝 弘明