かつらぎ町議会の議員定数と報酬等に関する住民アンケート

雑感

午前中、議員定数・報酬調査特別委員会が開催され、「かつらぎ町議会の議員定数と報酬等に関する住民アンケート」について感想を出し合った。アンケート配布数は1400、回答数が617数で回収率は44%。この数字は高いのか低いのかはよく分からない。50%を超えると過半数を超える回答があったといえるが、過半数を下回ったので、まずは回答数をどう考えるのかが問われるだろう。
アンケートを踏まえた詳細の議論は次回、3月10日の委員会になる。3月10日の委員会では、各議員の定数と報酬についての見解を出し合いながら、この2つの問題を議論することになっている。いよいよ議論は佳境に入る。

議員の定数は現在14。ぼくはこれ以上減らしたら住民の多様な意見が、さらに反映しなくなるので定数削減には反対したいと思っている。少数精鋭になればいいとよく言うが、議員定数を減らして少数精鋭になるというのは嘘だろう。14人の議員でも議員数は少ないと思っている。かつらぎ町の自治区は25あり議員は14人。議員のいない区が11ある。日常生活の範囲で自由に議員の意見を聞こうと思えば身近なところに議員がいる方が対応しやすいのは明らかだろう。
議会モニターとの懇談会の中で、
「私たちが議員に相談したいと思ってもどの議員に言えばいいのかもよく分からない」
という意見があった。例えば、議員のいない地域からぼくに話があったとしよう。区の役員会に招かれたとして、役員の中からは「14人いる議員の中でどうして、わが地域の区長は東芝議員に声をかけたのか」という疑問が浮き上がってくる。過去に実際、ある自治区からぼくに相談事があって、解決するまで一緒に行動したことがある。そのとき、区長は役員に対し、繰り返しぼくに相談を持ちかけていえる理由を説明し続けていた。区の公式な会議に議員を呼ぶということになると、どうしてもこういう感じになってしまう。

すでに議員数が自治区よりもかなり少ないので、公式な自治区の会議に議員を呼ぶなどの方式について、考え方を統一してまとめておかないと区と議員との連携というのはうまくいかないだろう。地元に議員がいる場合、ぼくは必ずその議員に声をかけて一緒に動くことをしてきた。議員のいる地域の要望に対しては、その地域の議員に声をかけながら力を借りてきた。その辺のところをクリアしないとトラブルが生じる。

議員が減ったら、議員報酬を引き上げて、一生懸命地域を広く動き回ればいいと簡単に言うけれど、動き回れば自治区と議員の関係が発展するというような簡単なものではないと思っている。現実はそんなに簡単なことではない。議員のいない地域の区長の中には、「もうこれ以上議員定数を減らすべきではない。むしろ財政が許すのであれば増やしてもいい」と考えている人もいた。「議員がいなかったら役場の情報がなかなか入らない」という区長もいた。このような意見には耳を傾け、公式な場として自治区と議員の意見交換をどう進めるかを考えることが大事だと思っている。

アンケート結果は、議員定数を削減すべきが41%。報酬については、現状維持がよいが46%だった。相対的にはこれらの意見が多かったが、いずれも過半数を超えなかった。さてどうするかということだが、ぼくは、こういう結果をだったので、急いで答えを出すのはいかがなものかと思い始めている。議員定数と議員報酬以外のことで議員はもっと汗をかくべきだというのも、一つのこたえだろう。


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雑感

Posted by 東芝 弘明