坪田信貴さんの本を集中的に読んでいる

雑感,教育

坪田信貴さんの本を5冊買い、今4冊目を読んでいる。
今まで読んだ本は、通称『ビリギャル』と『人間は9タイプ 仕事と対人関係がはかどる人間説明書』、『人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書』、今読んでいる本は『才能の正体』。
ぼくが坪田信貴さんという人に出会った(本だけの関係)のは、妙寺中学校の図書館だった。厚生文教常任委員会主催の、妙寺中学校に授業を見に行き学校給食を試食するという視察があった。
「総務産業常任委員会の議員のみなさんも、同行しませんか」という誘いに応じて視察に参加したのが、坪田さんと出会うきっかけになった。
給食を食べたのが学校の図書館だった。昼食まで20分ほど自由時間があった。ぼくは図書館の本棚から、以前見たことのある映画『ビリギャル』の原作本を見つけた。表題は『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』』という本で、かなり読み込まれている感じのする本だった。貸し出しカードに生徒の名前が並んでいた。発売日は2013年。10年前に世に出された本だった。自由時間の20分間、この本を読んでみると面白かった。本を持ち出すことはできないので、Amazonで買う気になった。

読み始めるとさやかちゃんの物語の面白さもさることながら、作者の坪田さんに強い興味が湧いてきた。坪田さんは、塾に来ている生徒を前に授業をしているようには見えない。しているのは個別指導(坪田さんは子別指導と書いている)だ。一人一人の生徒の特徴を踏まえてテキストを生徒との間で決め、生徒が基本的には自習して学力を身につけるというスタイルだった。いっせい授業なんて必要がないようだ。実際、坪田さんはそう書いている。『ビリギャル』を読みながら、坪田さんの生徒への関わり方は、心理学にもとづく科学的なもので、生徒の才能を磨いて伸ばすものだと思った。

坪田信貴(さん)の名で検索すると、心理学に基づく指導の仕方を書いた本が2冊ヒットした。人間は9つのタイプに分かれるという論理があって、これはエニアグラムという理論らしい(エニアグラムの本は1冊Kindle版を手に入れた)。2冊本を読んで9タイプの傾向を頭の中に入れて、自分の知っている人を「この人はこういうタイプかな」ということで考えることにしている。ハウツー本に書いていることを身につけようと思えば、実践するしかない。何度も読み返しながら実行に移すことなしに自分の行動を変容させ、さらに考え方を変容させることはできない。しかし、そういう訓練を重ねていくと、ハウツー本で明らかにされているスキルは身につく。

実は90問のクイズのような問い(アンケート)があって、90問に答えると簡単に自分のタイプが分かるようになっており、その専用サイトもある。ここで回答すると自分のタイプが分かり、これからの生き方をよりよくする力になる。問いに答えれば、自分の人生が変わるので試してみてほしい。 坪田信貴 90問 でネット検索すれば、トップに90問アンケートがヒットする。ネット上では自動計算してくれるので、答えがすぐ出て面白い。

今読んでいる本は『才能の正体』だと書いた。この人の考えをすべて身につけるためには、心理学の本を何冊か読まなければならないと思うが、どの本をどう読めば坪田さんに接近できるかはまだ分からない。

子どもと親の関係で問題が深いのは、しつけの中で親が我が子のことを考え、子どもの命を守るために禁止する言葉を重ねるところにある。これが延々と続くと、自分とはタイプの違う子どもに、禁止の言葉や子どもを否定する言葉をずっと積み重ねることになる。これが子どもの伸びる芽を繰り返し摘みとってしまう。ぼくは、かねてから好奇心の塊のような子どもが、成長するにつれて精気を失い、意欲のない子ども、おとなしい子どもになってしまうのは、日本の教育のシステムとそれによって作り出された空気(文化)があるからだと思ってきた。

日本の教育システムの中で育った親が、学校と一緒になって子どもの成長の芽をうまずたゆまず摘み取っている。まるで我が子を谷底に突き落とすライオンのようだ。坪田さんの本を読むと、ぼくの思っていたイメージは正しいと思った。

子どもを伸ばすことが切望される。成長する変化を見抜いて、子どもを褒めると、子どもはもっと伸びやかに、自主的に、自立した人間として成長する。子どもにとってこういう働きかけは心地よい。
子どもに希望を与えるのは、きっと楽しい。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感,教育

Posted by 東芝 弘明