女性会議との懇談会

出来事,かつらぎ町議会

今日は夜7時から女性会議の方々と議会との懇談会が開催された。2時間ほど、ほとんど黙って話を聞くことになった。いつも、好きなことをしゃべっているので、黙って聞く会議というのはしんどいものだった。全員がしゃべる会議というのは難しいけれど、黙って会議に参加するという貴重な体験になった。
議会の基本的な仕組みやルールが住民には伝わっていないので、基本的な説明で話が盛り上がった。
一般質問は通告制であり、通告の早かった順番で一般質問を行っているが、そういう基本的なルールを知らないのは当たり前なので、同じ人が午前中に質問を行っているが、どうしてそうなっているのか、という質問が出された。
通告の順番について、通告とは関係なしに行うようにするためには、クジで決めるのがいいだろう。機会があれば提案したい。

議会は最終の意思決定機関であり、議会に議案が出てくる段階では、多くの議案が根回しされている。それでも議会は、最終段階で意志を示して議案を修正可決することができる。
国会は、立法府として制度の仕組みを作っていく。国会は行政府から独立しているので、国会を開催していても、すでに決定済の国の事業が止まることは少ない。しかし、地方議会は、管理職の職員と町長や副町長を拘束し、議会で審議をおこなうので、議会が長引くと、行政運営に影響が出てくる。国会と地方議会との違いは体制の充実の違いからくるだろう。立法府として独立している国会は、新しい制度を作るという位置を占める。これに対し地方議会は自治体の最終意思決定機関であり議事機関だという差は、こういうところのあるのではないだろうか。

質問に幼保一元化の施設のことがあった。施設を2園にすることを打ち出したのは、2007年の12月だった。このとき、ぼくは幼保一元化問題を重視して一般質問を行った。しかし、町の2園に集約するという基本方針は変わらないまま、具体化が進められている。議会で2園は少なすぎるという提案を行ったのは日本共産党の議員だけだった。当初明らかにされた計画は極めてずさんなものだった。この出発における乱暴な傾向は、完全に克服されているとはいいがたい。
日本共産党が2園に対して少なすぎるという理由は、200人を超える園というのは規模が大きすぎること、子どもの状況から言えば小規模園が必要だということだ。なぜこういうしごく当たり前の疑問が大事にされて、今後のあり方が広く検討されないのか。問題を指摘して提案しても、最初から押し問答的なやり取りになってしまい、検討されない。かつらぎ町の場合、こういう傾向になることが多い。さまざまな意見を受けとめないのは、結局は問答無用に等しい。

あれからほぼ6年が経っている。町が2園で行くという方針を決め、この方針にもとづいて審議会に方針提起し、住民への説明会も行ってきた中で、2園という方針は動かしがたい、決まったものだという認識になっている。かつらぎ町が方針を決めてしまったら、なかなか事態は改まらない。住民や議会がそれを変えるという点では力が弱い。
いきなり2園という方針を決めて突っ走るのではなくて、意見を集約する形であり方を検討するような自治体にならないものかと思っている。そのためには、懐の深い行政運営への脱皮が必要になる。町の意志を押し通すことを基本とするのか、それとも広く議論を組織してあり方を検討し方針を決定していくのか、問われているのはそういう選択だと思われる。

そのような状況下でも色々な変化は起こる。
隣保館問題では、住民の力が事態を動かして、町がかなり譲歩する形になった。
学校給食問題では、住民の運動を組織し得なかったので、審議会ではかなり町に譲歩させたが、結局は答申とは大きく異なる方向が打ち出され、すみやかに直営の給食センターを建てるという見通しがひっくり返されて、ほぼ未来永劫民間委託ということになってしまった。
幼保一元化問題では、住民運動が起こっていないので、行政主導でことが進んでいる。
住民運動が弱いままだと、なかなか住民の願う方向で事態を切り拓くことができない。住民が集まる会議の中で、フランクにいろいろな問題について協議が行われて、意見が町に寄せられるようなことが組織できないものだろうか。議員との懇談の場から議論が行われて、行政を動かし町の方針がかわるようなフランクな関係を生み出していくことがあってもいいだろうとも思う。公民館や各種団体の議論を通じて、住民の要求が実現していくような柔軟な形ができないものだろうか。
話を聞きながら、そんなことを考えた。

Macの話を少し。
思いきって、MacOSXのMavericksをインストールした。インストールはいたって簡単だった。立ち上げてみても何がどう変わったのか、なかなか分かりにくい。今回のインストールは、比較的時期が早かった。理由は、プリンタのドライバがかなり早く更新されたところにあった。エプソンのレーザープリンターを使っていたときには、ドライバの対応が遅かったのでインストールするのに2・3か月の待機が必要だった。
Safariの反応が速くなったのは嬉しい。その他のソフトとの関係は、これから時間をかけて確かめることになる。


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出来事,かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明