自民党は崩壊しつつある?

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最近、自民党系の議員の方々に対しては、「自民党は崩壊しかかっていますよね」と声をかけている。
そのリアクションが、バラエティに富んでいるので面白い。
ある人は、「共産党は和歌山2区に候補者立ててくれよ。和歌山1区は、候補者立てているからまだいいけど、2区と3区はしんどいよ。供託金下げると言うとるし、立てたらどうか」
と言った。
ある人は、「ほんまにそうやな」といい、ある人は、「その話はせんといてよ」と言った。
またある人は、「もう考えんようにしとる」と言った。
麻生さんは、危機に直面しているのに3年後に消費税の増税をおこなうと言っている。自民党の危機がどこから生まれているのか、ご存じではないらしい。
自由民主党の危機は、小泉さん以来の構造改革によって、まともに働けない社会をつくったこと、社会保障を破壊して、負担増と給付減を実施し、国民の現在の生活と将来の生活を不安に陥れたこと、農業や地場産業を破壊してきたことによる。国民の怒りは、まっすぐ政治の中身に向かっている。ただ単に麻生さんの舵取りの不手際によって起こっているのではない。
この自民党の危機は、同時に民主党が政権を取ってもなくならない。構造改革は、官から民への流れを強め、今も小さな政府をめざして動いている。保育所は、自民党の危機の中でまさに公的保育制度の破壊に向かっている。
郵政民営化に対する見直しの意見が強まっていても、小泉さん以下自民党の構造改革派は、改革の流れを止めるなと会合を開いている。この勢力も、国民の怒りの本質が分かっていないようだ。
構造改革によって、国民の暮らしが成り立たないほど悪化した上、アメリカ発の舵の経済破たんによって、世界恐慌のような様相になりつつある。この不況の大波の中でアメリカのドル危機が静かに進行している。危機は始まったばかりであり、危機の深さを世界はまだ知らないに違いない。
構造改革路線は、新自由主義という経済理論にもとづく実践だった。これは,アメリカやイギリスでおこなわれた改革の日本版だったが、お家元のアメリカは、この新自由主義のもとで底の知れない破たん状態に陥っている。日本で、さらに全世界で新自由主義の路線は破たんした。
さらば、新自由主義。
これが、経済危機を脱出する際の共通のスローガンになると思うが、日本の政権与党には、まったくこのような認識はないようだ。
ただ、
「自民党は崩壊しつつある」
という自覚は、いま自民党内にもかなりのスピードで広がりつつあるように見える。
日本共産党は今、国民のくらしを守るために、大企業に対して「リストラの中止」を呼びかけ、内需重視への転換こそ、国民のくらしを具体的に守ることこそ、経済立て直しの道だと訴えている。
この世論を大きくし、今の事態を打開しないと、経済情勢はさらに悪化する。
2008年末、私たちは、戦後、復活を遂げて以降の歴史の中で未曾有の危機に直面している。


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Posted by 東芝 弘明