議員活動を整理する時期?

雑感

「そろそろ自分の議員活動を整理する時期に来ているのではないか」
集金先でそう言われた。
自分の活動をまとめてみるというのは面白いかも知れない。
議員活動の質問や質疑の力点は、この25年間の中で次第に変化している。質問の方向がまちづくりに力点を移し始めている。そういう変化はいつ頃起こり始めたのか。最初の頃の質問はどうだったのか。

現代の歴史を綴るという場合、かつらぎ町が描く歴史には限界がある。25年間で起こってきたことを役場の公式見解として書くと、結局は臭いものにふたをするようなものにならざるを得ない。土地開発公社の経営破たんの問題でさえ、誰にも責任がないことになっている。事実を突きつけても、かたくなに認めない。
開発公社の経営破たんは、バブル経済の崩壊によって、経営が悪化し塩漬け土地が増えてうまく行かなくなった。──これが公式見解だ。日本共産党は、リアルタイムで事業が進んでいるときに、土地開発公社の問題を追及し、住宅開発を中心とした北部開発は、行うべきではない、経営は破たんすると言い続けた。見通しは、党が主張した通りになったが、こういう主張は、公式な文書の中には形になって残っていない。残っているのは、当時の党の民報と読者ニュース、議会の議事録だけだ。
日本の歴史も、公式文書、私文書、各政党の文書、当時の住民の反応、財政や経済の状況などを総合的に比較検討して見定める以外にない。

ぼくの議員活動をまとめると、それは自ずからかつらぎ町の四半世紀の歴史の一側面を表すものになる。
そういうものが、読み物として面白く書かれるためには、かなりの筆力が必要になるだろう、と思われる。思い出話は、書いている人間は楽しいのだろうけれど、そこに鋭い社会風刺や批判的精神がなければ、読むに堪えないものになる。自分史という本のたぐいが面白くないのは、自分の人生を客観的な視点で見られていないところにあるだろう。自分を突き放して見るという視点がないと、自己満足的文章になりかねない。

この作業に費やす時間と労力を考えると、まとめるのはさらに先でいいか、とも思ってしまう。うーん。どうするか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明