心の欲する所に従ひて矩を踰えず

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年齢が重なっていく中で、涙もろくなっていく。
どうしてだろう。
親になってから、ドラマで親が子どもを思うシーンや、子どもが親に対してもつ思いに触れると、涙が出るようになった。
人と話をしていても、感情がこみ上げてくることがある。というか、そういうことが多い。
若い頃は感受性が豊かで、年を重ねると酸いも甘いもかみ分けて動じなくなっていうのだと思っていた。
しかし、それは全く逆だった。現実に50歳という年齢を迎えると、物事に対する感じ方が、今までのさまざまな経験と重なって、どうしてもわき上がってくる思いが大きく、深くなる。
人間の感情には、喜怒哀楽がある。そして、この喜怒哀楽には、千差万別の色合いの違いがある。
喜怒哀楽を自然な形で表現できる人になりたい。
自分の感情に言葉や態度を添えていくと、ときに感情が爆発することがある。
怒鳴ったら、怒りが増幅する。暴力をふるうとその暴力によって、怒りが増幅したりする。
泣くことによって、より一層悲しみが増すということもある。
笑うことで、喜びが倍増することもある。
自然な形で喜怒哀楽を表現することは難しい。
でも、そうありたいと願う。
「心の欲する所に従ひて矩を踰えず」──孔子のようにこういう心境になるには、70歳という年齢が必要なのだろうか。


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Posted by 東芝 弘明