農業委員会との懇談会

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午後7時30分から第一委員会室で総務産業常任委員会と農業委員会との懇談会が開催された。こういう懇談会は、20年議員をやって来たが初めてのことだった。
今回は、初めてということもあって、産業観光課による農業委員会の権限や考えていることについての報告があり、この報告の上に立って意見交換がおこなわれた。
ぼくは、意見交換の冒頭、1回の懇談会では議論が尽くせないと思うので、ひきつづき懇談会をおこなっていただきたいと言いつつ、時間がないので「耕作放棄地が次第に拡大し、後継者不足が深刻になっている中で、農業の展望をどこに見いだしているのか」という率直な問いかけをさせていただいた。
「展望といっても複雑な要素が絡んでいるので、これといった方向は見えていない」
「こういう懇談を重ねる中で、いっしょに展望を見いだしたい」
懇談はこういうやり取りから始まった。
耕作放棄地(遊休農地)について、国は、解消のために、農業委員会に指導を強めることを求め、指導に応じない場合は、罰則を設けるという方向を打ち出している。
しかし、急傾斜地などで耕作放棄地が増えている中で、罰則を求めても事態の改善にはならないという意見が農業委員会の方からも出された。
これはものすごくもっともな意見だと思う。国は、木で鼻をくくったような方針をいとも簡単に打ち出してくる。
ぼくは、罰則などかけること自体考えるべきでないといいつつ、遊休農地の傾向を分析し、対策を立てるべきだといわせていただいた。
熱が入ってきたのは、農協出荷と観光農園、物産販売など、販売の仕方が多様になっている問題をどう考えているのかという問いかけをおこなったときだ。
「平種無柿は、渋柿なので渋を抜く脱渋という工程が必要になる。各個人で脱渋の施設をもつことができないので、農協出荷というのはどうしても必要だ」というもっともな意見が出たあとで、
「農協に頼っていたらだめだ。自分で販路を見つける必要がある。御所のぶどうもそうだが、果夢果夢(カムカム)の桃の観光農園の事例もある。若い農家は、色々な取り組みを行っている」
「平種は農協へ。それ以外はやっちょん(農協の農産物直売所)へという農家もある」
こういう意見が次々に出された。
「農協出荷が3割、それ以外の販売が7割という話もある」という委員もいた。
販売ルートが多様になっている時代のもとで、かつらぎ町の農業をどう発展させ、活路を見いだしていくべきか。
京奈和のパーキングエリアの話、480号線の活用の話など熱い話が次から次に出てくる。
非常にホットな議論になったのは嬉しかった。農業のことを非常に熱く真剣に語る農業委員の方々の必死な思いが伝わってくる懇談会だった。
議会は、このような熱い思いに真剣に答えていく必要がある。議員1人1人の取り組みも問われている。
難しい時代だが、活路は、住民自身の手で切り拓いていくしかない。


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Posted by 東芝 弘明