紀州御三家の亡霊?

出来事

朝、一般質問用の資料を議会事務局に届け、役場を出て国道に車を走らせたのが8時43分頃だった。京奈和の入口で8時45分だったことを確認して、車を運転して和歌山市に行った。
和歌山県庁の駐車場に着いたとき、時計は9時24分を指していた。39分で県庁に到着した。思ったよりも早く着いた。
国民健康保険は、来年から都道府県単位化という形態に移行する。県が保険会計全体を管理し、各市町村が保険税の賦課徴収や保険事業を運営するようになる。今日はこのことについて県の職員に会って話を聞くことにしていた。時間どおり到着できたのでほっとした。

市町村と県とは役割分担を行うということだが、運営から5年後には赤字を解消すること、10年後には国保税の統一を図ろうとしている。この方針に市町村が従うことになるのかどうか。市町村の保険者としての権限はどこにあるのか。ぼくの関心事はずっとここにある。

住民は、賦課される保険税が高いので値下げしてほしいという願いを持ち続けてきた。これからもこのような傾向は変わらないと思われる。賦課徴収を行っている保険者は、今後も市町村なので、保険税を値下げしてほしいという運動は、市町村に対して行われることになる。賦課徴収の責任を負っていない県の指導・助言を受けて市町村が保険税を決めるということを行っていけば、一体誰が保険税の額を決めているのか、責任の主体が極めてあいまいになる。

ものすごく日本的な構図が最初から用意されている。

答えははっきりしている。統一の保険税というのは、県に決める権限はなく、あくまでも決定権は市町村にあるということだ。
そうでなければ、住民の運動の相手先さえはっきりしなくなる。
県の見解は鮮明だった。
「市町村長が、一般会計からの法定外繰り入れを行う場合、それを県は止めることができない」

この当たり前の見解が、町の職員と対峙するとなかなか出てこない。ここには何が横たわっているのだろうか。
横たわっているのは、紀州御三家の亡霊なのかも知れない(笑)。

相手が紀州御三家ならば、かつらぎ町は高野領だった歴史を踏まえて、反旗を翻せばいいのかも知れない(笑)。


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出来事

Posted by 東芝 弘明