水道会計に対する戸惑い

雑感

橋本市の水道とかつらぎ町の水道を比較している。橋本市は給水原価と供給単価の関係で逆ざやになっているとして、市民に対し値上げを訴え始めている。しかし、本当に逆ざやなのかという根本問題も含めて調べている。2014年度(平成26年度)から会計制度が変更になった。この変更により橋本市の上水道の会計は、累積赤字が一気になくなって、大幅な黒字が表に出るようになった。
同市は、会計制度が変更になるまで、補助金や負担金などによって建設した設備もフル焼却という考え方で減価償却の計算をしていたのに、みなし償却という考え方は採用しなかったので累積赤字の計上という形になっていた。新会計制度では、補助金や負担金で建設した施設については、建設の翌年から長期前受金戻入という形で収入に計上しなければならくなった。橋本市の水道会計は、これによって一気に赤字から黒字に転化しただけでなく、累積赤字が綺麗さっぱりなくなった。
この新会計制度に対する戸惑いが、現場にはありそうだ。新会計制度に移行して4年が経つのにに、新会計制度については解釈の違いが横たわっており、これが会計の評価の違いになって現れている。
新会計制度は、企業会計として、考え方をすっきりさせたものになっており、会計を見通す上で透明性を高めるものだったし、民間の企業会計の形に合わすものだった。民間と同じ会計に改めたら累積赤字が消滅して黒字会計に転化したということだ。

さて、これを踏まえてどう論議を組み立てるべきなのか。底の底まで見極めたい。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明