中学校の都市伝説?

笠田中学校,未分類

雨が降ったので、赤旗の日曜版をナイロン袋の中に入れ、水が入らないように2か所をセロテープで止めた。この作業にかなりの時間がかかった。
事務所の机の上に積み上げた日曜版。配達だけで180部を超えている。
われながら多いと感じる。
赤旗の日刊紙や日曜版の配達を始めてから33年目になる。大学時代は、和歌山市内で配達していた。和歌山城のまわりを単車で走ったり、車庫前や西浜のあたりを走っていた。
一番遠くは、紀伊小倉の駅周辺だった。
当時、ポカリスエットが販売されたばかりで、味は今のようにこなれていなかった。寒い冬の朝、喉が渇いたので、ポカリスエットを一缶買って飲んだことがある。
「まずい」
心底そう思った。
単車で走りながら道にポカリスエットを流すと水の線ができた。
雨の中を配達しても新聞が全く濡れない。少し快感がある。うれしい。このうれしさのためにナイロン袋に入れたのかも知れない。
夜、笠田中学校の保体部会があったので参加した。ソフトバレーボール大会の開催についての協議だった。ぼくは、同級生の横に座った。出席率がいい。
会議は30分程度で終了した。
会議終了前に学校の担当で出席していた先生に質問をさせていただいた。
「PTAの役員をすると、子どもの内申点が上がるのですか」
「学校に意見を言ったら、子どもの内申点が下がるのですか」
この質問は、都市伝説のように保護者が語っていたことである。
先生の答は明快だった。
どちらも「そんなことはありません」
話が面白くなったので、次のような質問も試みた。
「関心、意欲、態度も評価点になっている中で、ある先生は、チャイムが鳴ったときに席に着いていなかったらマイナス1点、減点する。マイナス10点までは猶予する。しかし、マイナス11点からは、テストの点から1点ずつ減点する──こういうことはあるんですか?」
この質問に対し、先生は明確に否定された。
うーん。そういう説明をしたという話があったので、今日の説明との違いについては、まだ少し保留しておきたい。
中学校は、独特の文化の中で動いている。それは、閉じられた箱庭のようなものだ。小宇宙がそこにある。社会と深くリンクしていない。独特の文化は、中学校という小さな世界の中にあり、24時間で自己完結しているような仕組みから生まれている。学校という一つの箱庭のような中で、世間とあんまり関わりなく育っていく子どもたちは、純粋培養のような育ち方をする。これが本当に生きる力につながっているのか。そろそろ深く考えてみる時期に来ているのではないだろうか。
中学校の独特の文化を研究テーマにしながら、色々な人に話を聞くことにしている。
学校のクラブが、イギリスのあり方を真似て日本に導入されたこと、イギリスでは、子どもの非行防止のために学校内にクラブを置いたことを教えていただいた。
「クラブ活動を熱心に行えば、子どもが非行に走るような時間がなくなる」という話は、以前、ある方から教えていただいたが、それはまさにクラブを学校内に設けた大きな動機だったようだ。
どうも、子どもたちの自主性は尊重されていないようだ。
子どもには、大人と同じように意見を表明する権利がある。
「えっ、大人には意見を表明する権利がないって?」
「日本の職場では自由に政治の話ができない?」
「残業を拒否すれば首になる?」
「上司の命令には逆らえない?」
──だから、子どもたちにも意見を表明する権利がない。子どもの世界は、大人の世界の縮図なのかも知れない。


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Posted by 東芝 弘明