住民との協働についての話し合い

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住民との協働をテーマにした会議が折居町内会で開かれ、20人弱の方々が参加した。
町職員を減らせと言う意見に対し、本当に減らせばかりでいいのかという意見が出た。町職員を減らして臨時職員ばかり増やしてというのではなく、役場はもっと5年先、10年先のビジョンをもって、役場の仕事に誇りを持ってがんばっていただきたいという意見もあった。
住民の不満や要望ばかり聞くだけでは、何を話し合ったらいいのかさえよく分からないという意見があり、ビジョンを明らかにしていただきたいという意見もあった。
「職員になりたい」といったら、役場の職員に「止めた方がいい」と言われたという発言もあった。
介護保険の矛盾を突く意見が強く出た。「年金もないお年寄りになぜ保険料と1割負担をさせるのか、特養には入れないではないか、死ねというのか」という意見だった。
話を進めていくと、住みやすい町づくりと地域の活性化の話になり、企業誘致すべきだという意見と住民の所得を引き上げるのが理想だという意見が出た。農業については未来はないという意見も出た。
学校を順番に建設してきたのに、近年、統廃合に向かったことに対して、批判も強い。見通しがないのではないか、ということだ。
溝端町長時代と南町長時代は、人口3万人構想という長期総合計画があった。南町長は、長期総合計画を見直し始めたが、山本町長に引き継いだときは、人口減少か時代に沿って18000人に減少するという計画に切り替えた。その結果、学校の適正配置を検討することになった。
溝端町長は、人口を3万人にするために、全ての学校を順次建て替えるという哲学ともいうべきビジョンをもって自治体を運営していた。
山本町長の時代になって8年、衰退しつつあるかつらぎ町の活性化が次第に町づくりのテーマになって来た。しかし、現在の状況に対し明確な方向性をもって果敢に努力しているとは言い難い現状にある。
新しい町長が誕生すれば、あの無味乾燥な長期総合計画を果敢に見直す必要がある。財政難という視点だけで行政運営を考えている時代ではない。住民は社会保障を含む福祉の向上と地域経済の活性化を望んでいる。この点で明確な方向性を示さないと協働のまちづくりは始まらない。
住民との対話を深めるためには、かつらぎ町が抱えている課題や問題点を明らかにして、一緒に町の現状と将来を語っていく必要がある。問題意識を提示しないと建設的な話し合いにはならない。
今日の会議は、こういうことを示唆してくれる会議だった。


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Posted by 東芝 弘明