経済学の講義資料、完成

出来事

経済学の基礎の基礎を話するための資料の作成を終えた。相対的剰余価値のところで少し混乱した。夜中の作業になると計算がおぼつかない。2000年の頃に一橋大学名誉教授の松石勝彦氏が『新版 経済学入門』を出版していた。今回は、この本を中心に準備した。松石氏は、当時のトヨタ自動車の有価証券報告書に基づいて、トヨタ自動車における剰余価値の生産を計算し、必要労働が何時間で行われているのかを明らかにしていた。

今回は、準備の過程で、これらの計算式の考え方をしっかり認識するために、松石氏の計算を丹念に追いかけて、表計算ソフトを活用して、全部数式を自分のMacの中で再現してみた。読むだけでは理解しにくいところを自分で把握する作業になった。端数処理のところだけ合わなかったが、松石氏が展開した数式を全部再計算して確かめることができた。

一般質問の準備でも、計算式とにらめっこして、自分で計算し直すことも多い。それによって新しい発見が見えたりもしている。マルクスは、エンゲルスにも内容を伝えないで、自分の研究ノートの中でのみ、新しい理論的解明を重ねていた。自分自身の孤独な作業によって、丹念に事実を追いかけ、新しい発見を重ねて行く。ぼくもマルクスが一人で発見したような気分を質問準備の中で味わったりすることがある。

しかし、この途中は、こういうことをいっていいのかどうか、というような逡巡にとらわれたりする。その時は確認する作業が欠かせない。尋ねる相手にとっては当たり前のことだが、ぼくにとっては驚きの入り混じった発見であることも多い。今回も準備の過程で、自分なりの発見がいくつも重なった。さて、今日はぐっすり眠ろう。


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出来事

Posted by 東芝 弘明