ポツダム宣言こそ、戦後の原点

雑感

第2次世界大戦のことについて改めて少し調べた。5000万人から8500万人というかなりの幅があるが、あの戦争によって亡くなった軍人と一般人は、これだけの人数にのぼる。人類の歴史上、最も多くの人々が亡くなった戦争だった。しかもこの戦争は、日本とドイツとイタリアが、軍事同盟を結び、全世界に対して領土の再分割を求めて引き起こした戦争だった。

植民地をヨーロッパの諸国がもっていた時代に、日本はアジアの開放を求めて大東亜共栄圏という理想をかかげ戦争を行ったのだという理由で、日本の戦争を相対化し、さらに正当化する論調がある。しかし、この論調をもって、あの戦争による死者の人数に対して説明がつくだろうか。
日本とドイツとイタリアが軍事同盟を結び、世界の再分割で合意をして、しかも電撃的に世界に対して戦争を仕掛けた行為を、どのようにして正当化できるだろうか。日本とドイツとイタリアが全世界に対して仕掛けた戦争によって、5000万人以上の人間の命が奪われ、日本の仕掛けた戦争によって、アジアでは2000万人を遙かに超える人々が命を失った。

ポツダム宣言には、あの当時の戦争の本質が書かれていて、あの宣言を日本が受け入れたことによって、戦争は終結に向かったし、新しい日本への変化が起こった。戦後の原点をどう認識して捉えるのか。これは、揺るがすことのできないものだと思われる。ポツダム宣言を否定することは、あの戦争に対して日本が行ったことを否定し、戦後の日本の歩みを否定することにつながる。

ポツダム宣言を原点にして歴史を学ぶ。そして未来を展望する。この意味は今も全く色あせない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明