聞くことと伝えること

雑感

人と会話するときに話す前に聞くことの方がはるかに大事だと思うことがある。
どんなに親しくて、理解ができていると思っている相手でも、こちらから言いたいことがあったとしても、話を聞かないとかみ合っていないことが多い。かみ合わなければ話をしてもずれてしまって意味がない。それは親子でも夫婦でも同じ。

聞いてから話をすれば、すれ違いや平行線のようなことはなくなるのだけれど、聞かないで話をすることが多い。
とくにこちらから言いたいことがある場合、話を聞かないで一方的に話をしてしまうことがある。

話を聞くと苦しんでいる姿が見えてくることもある。今日はある人から苦労している話を聞かしてもらったが、具体的な事実の積み重ねだったので、聞くのは苦しくなかった。しかし、感情を前面に出して訴えてくる話し方をする人がある。そういう話は、なかなか聞かせてもらうのがつらくなってくる。
この前読んだ本で、‘’自分の気持ちは文章の最後の一行でいい。事実について書き、気持ちはほんの1行だけ。こういう書き方をしないと人は文章を読んでくれない‘’とあった。この文章は、ツイッターへのコメントやネット上の文章について書いたものだが、これは名言だと思った。
文章を書くときと人と話をするときは、本に書いていたように極力感情的な話は前に出さず事実について話をするのがいいだろう。自分で話をする場合も同じだ。感情豊かに話をしても、明るい話であれば、人はその人の明るさに巻き込まれて楽しくなってくるのだけれど、つらく苦しい話の場合は、聞いているのが苦しくなる。

文章の場合、自分の気持ちを一生懸命に書いている人は、結局自分の感情を他人に押しつけているだけなのかも知れない。そういう話は、具体性がないので結局は抽象的になってしまい、相手には伝わらない。何をどう相手に伝えたいのか、伝えたいのは感情なのか。感情を吐き出せばすっきりするのか。

相手に自分の状況を伝えて共感してもらおうと思えば、今持っている感情よりも今自分が置かれている状況を具体的に語る方がはるかにいい。状況9割8分、感情2分、こういう形で話をしたり文章を書いたりすればいい。そうすれば、自分の気持ちが相手に伝わる。

そうそう、東京方面に旅立ったMacBook Proは、午前8時頃Appleの修理工場に届いて、夜の7時頃修理が完了して発送されたとあった。月曜日の夜7時30分頃に宅急便の人に手渡したから水曜日の夜に直って戻ってくるようになったということだ。速い。対応の仕方は天下一品だと思う。


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雑感

Posted by 東芝 弘明