道路標識調べ

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朝から道路標識の写真を撮りにいった。一般質問の調査が目的だった。
まず、480号線を南に向かい東渋田にある河南県道の交差点にある標識を撮影した。
東西の看板を撮ったり南北の看板を撮ったりして、480号線を南に向かって登っていく。370号線の長谷地域にある花園に向かう三叉路まで車を走らせ、さまざまな看板を撮影した。外は雨が降っていた。
撮影しながら車を走らせると、看板は全体を俯瞰して的確な案内をしているわけではないことがよく分かる。
道が四つ角になっているのに三叉路のままの標識だったり、真っ直ぐ走って行ってもどこに行くか表示がなかったりしている。480号線は、複雑なルートをたどっているが、近道の表示がきわめて不親切で、多くの方は迷っているという話が出てくる。
紀美野町の長谷宮で看板を撮影していると、人なつっこそうな女の人が声をかけてきた。
「携帯電話、つながりますか」
「いや、看板を撮っているんです。カメラです」
「そう。携帯電話かなあと思って。携帯電話ならFOMAだったらつながるようになったんや。でも他の、なんちゅうか」
「ムーバですか」
ぼくは話しながら自分の携帯をとりだし、開いてみた。圏外という表示になっている。
「ほんとですね。ムーバはだめですね」
話はここから大きく弾みだした。
「そういえば、よく観光バスが梨ノ木に行く道を行かずに、ここまで来て道を尋ねることがあるよ」
「ここまでくるんですか?」
「私とこ店やっているでしょ。なんだか、民家では聞きにくいみたいで、ここに寄って聞きに来る」
初めてあったので店をやっているかどうか知らない。会って3分ほどしかたっていないのに、昔から知っているような話しぶりだ。見ると道の北側に南さんという雑貨屋さんがあり、南側に食堂があった。
「道の両側でお店やっているんですか」
「こっち(北側)は、お父さんがやっている。南がうち」
「ぼくは、かつらぎ町の議員なんです。一般質問のために看板撮りに来たんです。花園村の表示は、道路標識にほとんどない。花園村に行くこの交差点にしか表示がありません。改善を求める質問をしようと思って」
「あれま。議員さん。もしかして東芝さん?」
「ええ、そうです」
ぼくの名前が出てきたのでビックリした。新城に住んでいた従兄のことを知っていて、依然ぼくの写真入りの名刺をもらったことがあるという。女の人は矢継ぎ早に従兄の近況を聞き、「私とNさん(従兄の姓)とは同級生や」という話を語り、「東芝さんはがんばってはるんやてね」と言ってくれた。
「私とこ花園村にお寿司入れているんよ。だから花園村のことよく知っている。紀美野町の役員さん知らんけど、花園村の役員さんはみんな知っている。議員さんも2人通ったでしょう。浦中さんと藤上さん。うちの店にもよう寄ってくれるんよ」
「観光バスがここまで間違ってくるんですか」
高野町花坂の分かれ道からすれば、10キロ以上離れている。
「焼きもちの喫茶店があるでしょ。あそこでよう曲がらんと広い道を来てしまうんやね。梨ノ木の方、道が狭いでしょ。そっちの方に24号線があると思わんのやね」
これは驚くべき話だった。

左が花坂の交差点にある看板だ。高野山から下りてきたときに、梨ノ木峠に向かう道の先に24号線という表示がない。これが判断を誤らせる原因になっている。
偶然にも面白い話が聞けた。感謝。

「また、お店にも寄りますわ」
時計は12時30分近くになっていた。自宅に帰ると1時前だった。


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Posted by 東芝 弘明