一般質問、通告〆切 2005年12月12日(月)

出来事

この12月議会の一般質問として通告していた質問内容は、学校の耐震診断に関わるものだった。
笠田小学校と妙寺小学校の耐震診断が実施されたが、詳細については、きちんと報告されていない。
議員が聞いているのは、阪神大震災級の地震が起こると縦揺れにはもちこたえられるが、横揺れには耐えられず、東西方向に倒壊する可能性があるという話だった。
しかし、今問題になっている耐震強度偽装事件を通じて、強度が数値で表されていることが分かってきた。試しに学校の耐震診断も数値で表されているのかを担当に尋ねると、「数値で表されている」という返事が返ってきて、数値を見せてくれた。
議員が報告を求めても、数値で強度が示されていることは説明から省かれていた。故意に数値の公表をおこなわなかったのか、行政自身が数値の持つ意味を理解できていなかったので説明できなかったのかは、現時点では定かでない。
笠田小学校の場合、必要な強度は0.7であるらしい。しかし、最も弱い場所で0.38程度しかない。平均でも横揺れの強度は、0.5を下回っていたかも知れない。
ただし、現時点ではこれらの数値の意味がよく分からない。
かりに0.5の場合、震度5強の地震に持ちこたえるのかどうか、知りたいのはこういうことだ。
町長は12月議会のあいさつで、「笠田小学校などは、震度5でも倒壊するかも知れないという話もある」と言った。
このあいさつが非常に気になったので、一般質問で予定していた質問を止め、専決処分の報告に対する質疑を活用して、学校の耐震強度について質問した。
教育長の答弁では、0.38という数値が震度5に耐えうるかどうかはまだ見極められていないという話だった。
ぼくは、この数値が持つ意味を見極め、報告をいただきたいと訴えながら、かりに震度5強の横揺れ地震で倒壊する可能性がある場合、仮設校舎を建設して子どもの安全を保障する必要があると言って、緊急対応を求めた。子どもの命が奪われた場合、親が思うのは、奪われた子どもの命を返してほしいということだろう。事故が起こって、教育長がいくら頭を下げてもこの親の思いには応えられない。
教育委員会と町長は、命の重みを受け止めて誠実に対応することが求められている。
質疑でこういうやりとりをしてしまったので、一般質問の内容を切り替える必要が生じてしまった。
質問〆切の今日の朝、少し早い目に議会事務局に行って、質問内容を差し替え、すぐに企画公室に調査を依頼した。明日は、朝9時から建設課長、生活環境課長、建設課職員といっしょに花園の現場に現地視察に行く。
金曜日が質問日。ぼくの質問は、宮井議員の次。2人目の質問となる。
今回の質問の内容は濃いと思う。
ぜひ、傍聴を。
15年間の議員の一般質問の中で最も大きなテーマになるかも知れない。


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出来事

Posted by 東芝 弘明