不破議長が退任された 2006年1月14日(土)

出来事

党大会4日目。今日は党大会に対する中央委員会の結語と中央委員を選出する選挙がおこなわれた。不破議長が議長を退き、常任幹部会委員となった。
退任にあたって発言されたが、感無量のものがあった。
1970年に党の書記長になり、委員長、議長という任務についてこられた。この方が、果たしてきた役割には非常に大きなものがあった。
ぼくは何度か、不破さんの身近なところで任務に就かせていただく機会に恵まれたことがある。
和歌山県の白浜町で人民大学がおこなわれ、「資本論と今日の時代」という思い出深い講演がおこなわれたときは、不破さんが講演をおこなう舞台の袖で、じかに講演を聴くという機会にも恵まれた。20歳か21歳のことだったと思う。
和歌山市でおこなわれた演説会の時には、和歌山駅まで見送りに行き、他のメンバーと一緒に握手をしていただいたこともあった。
議長を退くことを知らなかったので、記念写真をとっていただかなかったことが心残りだ。
不破さんの本は、機会あるごとに購入して読んできた。「エンゲルスと資本論」、「マルクスと資本論」、「レーニンと資本論」の3部作は、まだ完全に読んでいない。これらの本はぜひ読み上げたいと思っている。
読んだ本で印象に残っているのは、「資本論と今日の時代」、「インドとデンマーク」、「スターリンと大国主義」、「政策活動入門」、「科学的社会主義の運動論」、「新しい思考はレーニン的か」、「資本主義の全般的危機の系譜と決算」、「家族、私有財産及び国家の起源入門」、「空想から科学へ100年」、「古典への旅」、「人民的議会主義」などだ。
ぼくのライフログに掲載している「歴史教科書と日本の戦争」は、日本がおこなった戦争は正しかったという「歴史教科書」に対して、歴史の事実を対峙して説得的に事実を解き明かした本である。中学生や高校生が読んでも分かる記述になっていると思うが、この小学館から出された本には大きな値打ちがあると思う。
和歌山の演説会に来たとき、演説をおこなう間際まで、資料をもとめ、原稿を整理し、ひとたび演説をおこなうと、和歌山県政の具体的批判を見事におこない、選挙で何が争われるのかを極めて鮮明に聴く人の前に描いた力には、心底驚いた。委員長として第一線で活動されていた時代は、全国を飛び回って、極めて具体的に地方政治の焦点を、その地方地方の具体的な分析にもとづいて語っていた。
まさに天才的な能力の持ち主だったと思う。
古典研究でも、マルクス=エンゲルス全集、レーニン全集を読むだけではなしに、その当時の時代背景の中で、マルクス、エンゲルス、レーニンの理論的な発展をふまえて、それぞれの人物の歴史に即して論文の研究をおこなっていた。マルクス自身の、エンゲルス自身の、レーニン自身の発展の流れの中で古典を学ぶという読み方の中で、不破さんが解明した問題はかなり多いと思われる。こういう古典研究が、今の新しい綱領には成果として取り入れられている。
議員時代の国会論戦集は、議員として質問のあり方を学ぶ上でものすごく参考になる。
不破さんと志位さん、市田さんが壇上に残っているときに、その前で撮った写真が、下の写真である。写真はかなりピンぼけで見苦しいがご覧あれ。
議長という役職を退いたので、こういうショットももう見られないかも知れない。


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出来事

Posted by 東芝 弘明