日本の賃金は低い

出来事

お昼の12時30分過ぎ、カウンターには誰もいなかった。少し奥のところに社員が2人いたので声をかけた。
「パソコンが壊れたようなんですが」
そう言って修理のカウンターに移動して、カウンターの上にノートパソコンを置いた。
「買ってまだ2年と数か月なんですが」
そう言いながら、ヤマダ電機の長期保証の書類を出した。
電源が入るんですが、画面が暗くなってそこから先に進まないんです」
電源を入れて、男性社員が確認した。「そのようですね。分かりました。しばらくお待ちください」
ウイルスに感染していたら自己責任で修理代がいるようだ。5年間の長期補償の対象外ということだった。ハード面での故障だったら補償の対象になるようだ。
今度は女性社員が出てきて、手続きが始まった。
「直るまで3週間ほどお時間がかかります」
「そんなにかかるんですか」
という話になった。

ノートパソコンは駄目かもしれになと思いつつ、パソコンコーナーを眺めてみた。最初に対応してくれた社員の人がいて、目が合った。
「半導体が少ないので価格が高くなっていますよね」
「そうなんです。日本の賃金が上がればいいのですが、日本だけ上がらないですからね」
思わぬ話が飛び出した。
「アメリカの平均賃金は65万円らしいです」
「韓国にも負けたようですね」
「日本だけが賃金が下がっていて、先進国は軒並みすごく賃金が上がっているのにね」
ぼくがそう言うと、男性社員はiPhoneの話を始めた。
「iPhoneの価格は高いですよね。でも60万円以上も貰っていたら高いけれど買えますよね。ぼくらもローンで払っているから買えますが。アメリカは安くっても年収500万円、600万円ですから、日本とは全然違う」
「一つの原因は消費税にありますよ」
「そうですよね。あれはなくしてほしいです」
男性社員は真顔でそう言った。
「企業は、できるだけ安い賃金にしたい。でも消費者になったときには高い製品を買ってほしいと思っています。ここに矛盾がある」
こう言うと、彼はなるほどという顔をした。
「ぼくはヤマダ電機に勤めているけど、親父は昔ながらの中小企業で、賃金なんて上がらないですよ」
「よその国は大企業と中小企業は対等平等。でも日本は大企業が中小企業を支配している」
「内部留保っていうんですか。そればっかり増えて」
「内部留保に税金をかけるわけにはいかないので、働く人の賃金を上げたら、経済は回ると思いますよ。国は経済を回す、回すって言っているけれど、口先だけですよね」
ぼくはそう言った。
そういう話をひとしきりしてから、パソコンの話になった。


Windows PCの方は、ここ最近、OSのアップデートとOfficeのアップデートでメモリをものすごく使うようになり、4ギガのメモリの3ギガ分をこれだけで食うような状態だとい言い、メモリは16ギガぐらいなくてはいけないという話を教えてくれた。なんと、Windowsの世界は悲しい状態になっているようだ。妻のパソコンもそんなに使っていないのに動きがものすごく遅くなっていた。原因はなんだかよく分からないまま立ち上がらなくなった。
Appleの世界とは大きな違いだ。


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出来事

Posted by 東芝 弘明