戦争を避けることが一番大切

雑感

朝からZoomの学習会に参加した。配信側のカメラの映像は、もう少し綺麗なものにしてほしいなあと思った。パソコンのカメラの中には、解像度の低いものがある。日本共産党の綱領では、自衛隊をどう位置づけているのかというテーマだった。日本共産党は、将来、憲法9条の完全実施を展望している。
そのためには、アジアの平和を実現することが重要になる。大事なのは理想論でいうのではなくて、憲法9条の立場を堅持して、日本の外交を考えることの方が、はるかに現実的だという点だろう。

中国が台湾をめぐって戦争になったときに、アメリカがこれに介入すると日本が巻き込まれる可能性がある。中国とアメリカの戦争を避けるのは、当然のことだろう。世界第1の軍事大国と世界第2の軍事大国が戦争になるということは、いわば第3次世界大戦の引き金を引くに等しく、ここに日本が参加したらとんでもないことが起こる。日本の犠牲も太平洋戦争を超える可能性がある。

戦後、日本には5万人規模の在日米軍基地があり、この基地を拠点としてアメリカはベトナムや中東、アフガニスタンへの軍事介入を行ってきた。日本に米軍基地があることによって、アメリカの基地は、アジアや中東に向けた匕首のような位置を占めてきた。沖縄の米軍基地には殴り込み部隊の海兵隊が置かれ、海兵隊は実際にその任務を受けて作戦を遂行してきた。日本にある在日米軍が、一体何をしてきたのか。知らない日本人が圧倒的に多い。

北朝鮮の問題については、今もまだ朝鮮戦争が終わっていないことを考えるべきだろう。38度線とよばれる軍事境界線で分断された国家がまだ日本の目と鼻の先に残っており、今は休戦状態。北朝鮮が一貫してアメリカを相手にして軍事行動を考えている理由は、朝鮮戦争にある。ミサイルの開発が一貫して対アメリカなのには深い理由がある。北朝鮮が韓国と再び戦争状態になり、アメリカが戦争に関わったら、日本のアメリカの基地は当然攻撃の対象となる。日本が日米安保条約に基づいてこの戦争に参加したら、日本の原発は北朝鮮の標的になるかも知れない。こんな恐ろしい状況が出現するのに、そういうことを考えずに、軍事には軍事をというのは、それこそ絵空事ではないだろうか。

幸いにも日本には憲法9条があり、軍隊をもたない、戦争をしないという条項があり、戦争放棄をうたっている国に戦後は生まれ変わったのだ。この恩恵をかみしめて、平和を維持し戦争をしない国として21世紀を生き抜いていくことが、悲惨な戦争を避ける唯一の道なのではないだろうか。
軍事的な緊張が高まったら軍事で対抗することは、極めて愚かなことではないだろうか。日本は、戦後戦争の被害者のような顔をして、他国が攻めてくるかのような思い込みをもっている人を増やしてきた。しかし、日本は、第二次世界大戦が終わるまで加害者の国だった。どこかが攻めてくるなんて脳天気な話ではなくて、日本はアジア諸外国を攻めに攻め、多くの人を殺傷した加害者の国だった。このことを学ばないで、戦争の犠牲になるかのような一方的な認識に対して、考え直す必要性を感じる。
もっと視野広く、国際情勢を見ることが大事なのではないだろうか。

講師は元衆議院議員の清水ただしさんだった。分かりやすい口調で話をされた。


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雑感

Posted by 東芝 弘明