中学校の校則は「絶えず積極的に見直す」べき

出来事,かつらぎ町議会

一般質問が終了した。中学校の校則については、文科省の事務連絡文書を踏まえて質問を行った。この事務連絡の文書にある「学校を取り巻く社会環境や児童生徒の状況は変化するため,校則の内容は,児童生徒の実情,保護者の考え方,地域の状況,社会の常識,時代の進展などを踏まえたものになっているか,絶えず積極的に見直さなければなりません。校則の内容の見直しは,最終的には教育に責任を負う校長の権限ですが,見直しについて,児童生徒が話し合う機会を設けたり,PTAにアンケートをしたりするなど,児童生徒や保護者が何らかの形で参加する例もあるほか,学校のホームページに校則を掲載することで見直しを促す例もあります」というところの特に「絶えず積極的に見直さなければなりません」
という文章と、
「また,校則の見直しは,児童生徒の校則に対する理解を深め,校則を自分たちのものとして守っていこうとする態度を養うことにもつながり,児童生徒の主体性を培う機会にもなります」
という部分の重要性を確認した。

その上に立って、ツーブロックとよばれる髪型を写真で見てもらって、どうしてこれが「極端な刈り込み等の禁止」に当たるのか教育長に問いただした。教育長からは「私には禁止している理由が分かりません」という答えが返ってきた。同時に教育長は、笠田中学校ではツーブロックの髪型の禁止の見直しが始まっていると答弁した。

校則問題の最終結論として、ぼくは、7つの観点で見直しを提起した。

  1. 生徒会規則として制定できるかどうか
  2. 理念を明確にするため前文をつくる
  3. 子どもの権利をきちんとうたう
  4. 子どもの権利条約にある意見表明権、参加権を保障する
  5. 性自認やLGBTなどに配慮した校則に
  6. 守るべきルールは最小限度に(校則に規定すべきものと規定しないものに分ける)
  7. 改正の手続きを明確に規定する

生徒会規則になればなおいいと思っている。また生徒会規則には前文を作成し、この規則の精神をきちんとうたって、生徒や保護者や教職員の意見を通じて、絶えず改善されるべきものだということが述べられてほしいと思っている。
もちろん、この新しい校則は、子どもの権利条約にもとづいて策定されるべきものであり、子どもの最善の利益を与えることと、生徒の意見表明権、生徒会規則が子どもの権利条約に沿ったものであることを明らかにしてほしいと願っている。
校長先生に最終の権限があったとしても、生徒や保護者の意見を踏まえて絶えず見直していくことがうたわれ、改正の手続きが明らかにされることが望ましいと思う。

この問題とあわせ、最後に生徒手帳には日本国憲法と子どもの権利条約を掲載すべきではないかと提案し、掲載したいという答えが返ってきた。

気候危機問題では、自治体と住民、民間企業の力を借りて再生可能エネルギーによる地産地消を実現するため、「自治体新電力」と呼ばれる電力会社を設立できるよう積極的に研究するよう提案した。町長は研究したいと答弁した。


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Posted by 東芝 弘明