きたきた小泉さんの本

雑感

通便配達人が単車でやってきて、大きなステンレス製のポストに郵便物を入れて帰って行った。昼と夜の境目の夕暮れ時だった。

「きたきた」
そう思ってポストの蓋を開けて郵便物を事務所に中に持ち込んだ。明らかに本が入っている黒いビニール袋と灰色のビニール袋があった。本のサイズに合わせた袋なので、ハサミで端を切って中身を取り出すと、小泉今日子さんの本が2冊出てきた。

『小泉今日子書評集』と『小泉今日子の半径100m』。『半径100m』の方は、半分は写真集みたいな本だった。『書評集』から読み始めた。読み切るのがもったいないと思うような文章だった。「文章を書いて、それで生きていける人だよね」と思った。
『小泉今日子書評集』という本のタイトルがついている。小泉今日子という名が、商品の価値につながっている。名前がインパクトを生み出している。それは小泉さん自身で生み出してきたものだ。
移動の時間や待ち時間の間、本ばかり読んでいた人は、一生懸命歌手と女優の仕事をしながら、本の世界を心の糧に生きてきたみたいだ。

久世光彦さんの名前が「はじめに」に書かれていて、読売新聞に書評を書くようになった経緯も書かれていた。8年前に出版された本は、『あまちゃん』から2年経って出されたもの。あまちゃんの春子さんとはちがう、しなやかな感性をもった女性が文章の中で生きている。

読みはじめると、読んだことのない本が並んでいた。読んでみたい本がいくつ見つかるか。楽しい。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明