険のある質疑になってしまった

雑感

決算審査特別委員会。2日目の審査だった。前の日は午前3時まで準備していたので4時間ほどしか眠れなかったのに、なかなか寝付きも悪かった。質疑をしていないと眠たくなるという感じだった。今回は、自分の言いたいことはほとんど語らず、短い問いだけを発するようにしている。本会議のように3問という制限がないので、一つずつ聞きながら進めていくのもいい。短くどう問いかけるのかを工夫した。

ただ、教育委員会への問いには、少し険が立ってしまった。かつらぎ町の小中学生の中で不登校が全国平均よりも多い。とくに令和4年は、小学生15人、中学生29人となって、全国平均を大きく上回る状況になっていた。特に中学校の不当公立は9.1%もあった。令和4年から支援センターができたのでサポート体制は強化されたし、努力はていねいになされたと思う。

かつらぎ町の小中学校の教育方針は、実績報告書と呼ばれる決算資料にそれぞれ全文が掲載されている。これを読むとどんな教育をしようとしているのかがおぼろげに分かるようになっている。でも、この教育方針からは、学校から子どもに向かって太っとい矢印が出ており、この矢印を一身に受ける子どもたちの苦しさが聞こえてくるような感じがした。子どもの権利条約の視点がない文章だった。どの学校の方針にも、子どもの最善の利益を与える視点や、子どもの意見表明権を守る視点は感じられなかった。主権者教育という視点もないような文章の連続だった。子どもの学ぶ権利に答えて、学びを組織するという視点には欠けていた。
「『すべての子どもたちが学校に来て楽しく過ごせるように』という目標がどうして書き込まれていないのか」というぼくの問いに対しては、「あまりにも当たり前すぎて、そういうことは書いていません」というのが答弁だった。

不登校の原因は、千差万別で一様ではないし、本人も含めてよく分からない。要因には、学校(先生)と子ども、友だちと子ども、家庭(親など)と子ども等の関係が絡んで起こっているのだと思われる。要因の一つは学校と子どもにもある。教職員がしんどいと思って働いている学校という現場は、子どもたちにとっても心安らぐ場所ではないことは確かだろう。
不登校の要因の一つは、学校の在り方にあるのではないか。ぼくはこの疑念を拭えないが、教育委員会にはどうもこういう考え方はない。一生懸命子どもたちの将来のことを考えてやっているのに、なぜか不登校がたくさん増える。不登校が増えるのでこの分野でもがんばらねばならない。こう思っているような感じがする。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明