参議院選挙から見えてくるもの

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日本共産党の議席は比例での3議席に留まり、改正5議席から2議席後退した。
日本共産党を支持し、投票していただいたみなさんに心からお詫びを申し上げたい。
今回の選挙、民主党の躍進は、単純に第2自民党である民主党が自民党に取って代わったというものではないように感じる。
自公政権に対する批判は、年金問題、貧困・格差問題、増税問題など小泉政権以降、続けてきた新自由主義的な改革路線に対する国民の深い怒りに裏付けられたものだった。
年金問題は、老後の不安を抱える中で消えた年金問題が発生したという性格のものだった。この問題の根底にも貧困と格差の問題が横たわっていた。
民主党は、格差問題を取り上げ、財源は示せなかったものの「生活が、第一」というスローガンを掲げ、格差の是正を主張した。今回の勝利は、引き算で自民党よりましな民主党を選択したというだけではなく、また政権交代が可能な政治を望むというだけではなく、民主党の政策への共感がかなりの割合で含まれていたように感じる。
日本共産党に対する反応も、悪いものではなく、期待を感じさせるものだった。しかし、日本共産党への共感のうちの一定の部分は民主党に流れたようだ。
民主党支持の核心部分に政策への共感があった。今後の国会論戦で、民主党が公約を大事にして、その実現を求め続けるかどうかが問われるのは間違いない。惨敗した自民党も勝利した民主党も、国民の前で政党としての姿勢が問われるのではないだろうか。
もちろん、日本共産党も公約実現の責任が問われる。議席が後退したなかでも、国会運営上果たすべき役割が、問われることになるだろう。
日本国憲法改正問題は、時間が経過するごとに比重を高める。この問題が具体化され、国民に審判を求めるようになればなるほど、野党による一致協力というのが難しくなる。改憲を掲げて運動を強めるような自由民主党や民主党とは力をあわせられないのは、明らかだろう。
各党の政策の違いが、今回の選挙では比較的明らかにされた。
日本国憲法改正の議論は、次第にこの比重を高め陣営を分ける分水嶺のような役割を担うに違いない。日本共産党は、この問題で闘いの旗を鮮明に掲げる必要があるだろう。
日本共産党の踏ん張りどころだ。国政選挙で前進できる運動を構築しないと支持してくださった方々には申し訳ないと感じる。
悔しさをバネに頑張りたいと思う。
(うーん、昨日は、非常に眠たい中で書いたので、思ったことをきちんと文章にできなかった。ところどころ意味が通じないところがあり、誤変換もあったので少しだけ手直しした。また、日を改めて選挙については、書いてみたいと思う。
ここでは、少しだけ追記をしておきたい。
参議院選挙中、毎日、選挙のことで動き回り考えていたが、ブログにはそれを反映させることができなかった。日本の選挙制度は本当に窮屈だ。インターネットによる選挙報道の解禁が、日本のべからず選挙をつきこわす契機になることを願っている。
さて。
自由がきわめて制限されている中で、テレビの影響が大きくなっている。テレビに出てくる党首がどういう言動をおこない、どう動いているかが、選挙に大きく影響する。ここにメディア戦略が成り立つ条件がある。和歌山県の世耕さんは、安倍政権のメディア戦略を担ってきた人だ。しかし、今回の参議院選挙は、自民党の歴史的惨敗だったので、メディア戦略も失敗だったということだろう。
和歌山県は、小泉内閣以降、竹下平蔵氏や世耕弘成氏、二階俊博氏など自民党政権の中でも重要な役割を担ってきた国会議員を輩出した県になってきた。この地域での選挙戦は、こういう面々との闘いだということをもっと意識したものにすべきだと思う。全国的な闘いと和歌山的な闘いの結合と融合、こういうことも大事ではないだろうか。)


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Posted by 東芝 弘明